|
フィードパス株式会社の組織概要
|
サイボウズの連結子会社であるブログエンジンは、4月3日から「フィードパス株式会社」に社名変更し、サイボウズのサービス「Feedpath」を統合すると発表した。事業統合を受けて、Feedpathでは5月にブログエディター機能を実装する。
ブログエンジンはネットエイジグループが2005年4月に設立。2006年2月にはサイボウズがブログエンジンの第三者割当増資を引き受け、ブログエンジンの株式50%を取得している。今回の社名変更と事業統合により、ブログエンジンではイントラネット向けブログサービス「blogengine」と、個人ユーザー向けのFeedpathという2つの事業を主軸に展開していく。
フィードパスの代表取締役社長CEOには、ブログエンジンと同じく津幡靖久氏が就任し、取締役COOは小川浩氏が、取締役CTOは後藤康成氏が務める。資本金は5,000万円で、初年度は2億円の売上を目標とする。
事業統合を受けて、5月にはblogengineのノウハウを活かしたブログエディター機能をFeedpathへ実装する予定。ブログのIDやパスワードを登録しておくことで、Web上から複数のブログの新規投稿や過去記事の編集が可能になり、複数のブログを一元管理できる。また、feedpathで購読している記事を引用してブログに投稿できる機能も備える。
|
|
ブログエディター機能でサポート予定のブログ。AtomやXML RPCなどのAPIを公開していれば対応できるという
|
複数のブログを一元管理できる
|
|
|
ブログエディター機能の画面イメージ
|
ブログエディター機能の画面イメージ
|
● 売上はドリコムが目標値。トータルでWeb.2.0企業のNo.1を目指す
|
発表会の出席者。左から金子陽三取締役、後藤康成取締役CTO、津幡靖久代表取締役社長CEO、小川浩取締役COO
|
サイボウズでは社名変更と事業統合に伴う記者会見を開催。新会社の津幡靖久代表取締役社長CEOや後藤康成取締役CTO、小川浩取締役COOらが出席し、新会社の概要や今後の展開を説明した。
津幡氏は「法人向けのイントラブログに加えてビジネスコンシューマー向けのFeedpathを統合することで、事業展開を今後拡大していく」とコメント。初年度で2億円という売上目標については、「先日IPOを行ない、ビジネスとして1年ほど先行しているドリコムが目標値」と説明、「ドリコムの前期決算が2億数千万円近い売上であり、我々はまずドリコムの1年前の姿を念頭に事業を進めていく」と語った。
CTOを務める後藤氏はblogengineについて「今後本格的にイントラの領域へアクセルを踏みこんでいく際に、フィード技術によるRSSリーダーは重要な要素」とコメント。「Feedpathにとっても我々のブログ技術がWin-Winの関係になるだろう」と語った。
COOの小川氏は「イントラネットはクライアントソフトによる情報共有の時代から、サイボウズの登場によってブラウザ型へ成長していった」とした上で、「インターネットがWeb 2.0へ進んでいく中で、イントラネットはクライアントからWeb型に移行した1.0のまま」と指摘。「Feedpathなどのツールでイントラネットとインターネットを結び、イントラネット 2.0でのNo.1を目指す」との意気込みを示した。
Feedpathは現在約48,000のフィードが登録されているが、2006年末までには20万フィードの登録を目標とし、ユーザー数も現在の約数千人程度から3年後には100万ユーザーの獲得を目指す。小川氏は「Web 2.0時代にはフィードのトラフィックが30%になり、フィードだけで完結するトラフィックも生まれることで、フィードがメディア化していく」との考えを披露。今後もさまざまな機能をFeedpathに実装してトラフィックを集め、そのトラフィックを集めたWeb 2.0ビジネスによる収益モデルを夏に発表する予定を明かし、「トータルでWeb 2.0企業のNo.1を目指す」とした。
|
|
イントラネットとインターネットをツールで結ぶことでイントラネット2.0を目指す
|
Web 2.0ではフィードで完結するトラフィックが生まれつつある
|
|
「受信・発信・検索・共有」がFeedpathの構成要素
|
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://cybozu.co.jp/company/news/2006/20060403.html
■関連記事
・ ネットエイジグループ、RSS広告事業やブログ事業を展開する2社を設立(2005/04/25)
・ サイボウズ、RSSリーダーやソーシャルタグ機能を備えた「Feedpath」(2006/01/30)
( 甲斐祐樹 )
2006/04/03 17:14
- ページの先頭へ-
|