ヤフー、米Claria、ソフトバンクの3社は3日、インターネット広告事業を行なう新会社を設立すると発表した。4月中に設立する予定で、資本金は2,500万円。出資比率はヤフーが40%、Clariaとソフトバンクが30%ずつ負担する。
新会社では、オンライン上の行動解析をもとにパーソナライズしたコンテンツ・広告の提供を可能とするシステムの開発とサービスの提供を目指す。Clariaでは、今回の発表と同時に「PersonalWeb」のベータ提供を開始したと発表している。PersonalWebは、開発しサーチエンジンの検索結果をクリックした後のブラウジング行動をもとに、より的確な検査結果を返すことを目指す技術「RelevancyRank」を活用したもので、ユーザーの行動を解析して好みに応じたWebサイトを自動的に製作・管理できるという。3社で設立する新会社でもこうした技術をコンテンツや広告の配信に利用すると見込まれる。
なお、Clariaの旧社名は「Gator」で、配布していた同名のソフトウェアは「スパイウェア」の代表格として知られていた。Gatorが、オンラインショッピングなどでフォームに記入する際に名前やクレジットカード番号、パスワードを自動入力する機能を持っていた一方、オンラインでの行動をマーケティングに利用し、Webサイトを訪れる際にポップアップ広告などを表示する機能も有していたからだ。
ただし、3月21日付のClariaによるニュースリリースによると、同社ではGator(現在は「Gain」と名称を変更)を含むアドウェア部門の売却交渉を進めており、2006年第2四半期の終わりまでに売却する方針だ。また、ヤフーでも「新しく設立するインターネット広告事業会社ではGator(現Gain)の技術は利用しない」とコメントしている。
このほか、Clariaでは、SOFTBANK AmericaやRogers Communications、Asia Pacific Ventures、Sand Hill Capitalから4,000万ドルの投資資金を調達する。この資金はPersonalWebなどの次世代パーソナライゼイションプラットフォームの機能拡張に利用するとしている。
関連情報
■URL
ヤフーのニュースリリース
http://pr.yahoo.co.jp/release/2006/0403b.html
Clariaによる「新会社設立」に関するニュースリリース(英文)
http://www.claria.com/companyinfo/press/releases/pr060403b.html
Clariaによる「PersonalWeb」に関するニュースリリース(英文)
http://www.claria.com/companyinfo/press/releases/pr060403c.html
Clariaによる「4,000万ドルの投資資金」に関するニュースリリース(英文)
http://www.claria.com/companyinfo/press/releases/pr060403a.html
Clariaによる「アドウェア部門の売却交渉」に関するニュースリリース(英文)
http://www.claria.com/companyinfo/press/releases/pr060321.html
■関連記事
・ 米Microsoftによる買収が噂された米Clariaがサーチエンジン技術を発表(2005/07/14)
・ 「スパイウェア」として知られる米Gatorが社名を「Claria」に変更(2003/10/31)
( 鷹木 創 )
2006/04/03 17:44
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