米Googleは19日、「Google OneBox for Enterprise」を搭載した「Google Search Appliance」の新モデルを発表した。Google Search Applianceバージョン4利用者にはアップグレードが提供される。
Google OneBox for Enterpriseは、イントラネット検索のためのAPIを提供し、企業内で使用しているさまざまアプリケーションデータをGoogleの検索フォームから一括検索できるようにするための仕組みだ。このAPIを使用したアプリケーションを今回、Cisco、Cognos、Employease、NetSuite、Oracle、Salesforce.com、SASなど、企業向けアプリケーションベンダーが採用したことを発表。Google Search Applianceから利用できるようにしている。
この結果、Googleの検索フォームから直接、企業内の内線番号やスケジュール情報、人事情報、売上高や生産性などのビジネス情報、受注状況などを検索できるようになった。
Google OneBox for Enterprise APIは、新しく開設された「Google Enterprise Developer Program」コミュニティサイトでSDKやドキュメントとともに公開されている。関心のある企業はこれを使用して自ら必要とするアプリケーションに対応させることができる。
Google OneBox for Enterpriseは、新しいGoogle Search Applianceに追加された機能の1つであり、それ以外にも多くの改良が加えられた。例えば検索可能なファイルタイプがWord、PowerPoint、PDFなどを含む220種類以上になったこと、LDAPやSAMLなど企業で使用されているセキュリティと認証規格に対応したこと、1サーバーあたりのクエリー回数をこれまでの5倍となる毎秒25クエリーに増やし、1サーバーで300万ドキュメントをインデックスできるようになったことなどが挙げられる。
また、同じく19日、新しくなったサーチアプライアンス機器「Google Mini」も米Googleにより発表された。Google Miniでも、これまでの25倍となる毎秒25クエリーを処理できるようになったほか、筐体も初代に比べ半分のサイズになるなど多くの改良点がある。なお、今回からGoogle Miniは日本語化され、日本国内でも販売されている。
関連情報
■URL
Google OneBox for Enterpriseのニュースリリース(英文)
http://www.google.com/press/pressrel/gsa_onebox.html
Google Miniのニュースリリース(英文)
http://www.google.com/press/pressrel/new_mini.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/04/20 11:59
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