米Airgo Networksは、現在標準化作業が進められているIEEE 802.11nに関して、ドラフト1.0の採決が作業部会において否決されたと発表した。Airgoではあわせてドラフト否決に関する同社の考えも示している。
Airgoによれば、ドラフトの通過には作業部会メンバーのうち75%以上の賛成票を得る必要があるものの、IEEE 802.11nのドラフト1.0への賛成票は46.6%にとどまったという。Airgoではこのドラフトに対して「相当量の変更が明確に望まれていることが浮き彫りにされた」とコメントしている。
さらにAirgoではドラフト1.0に対し、「既存製品との相互運用改善が最も必要とされている」と指摘。Airgoでは安定されたドラフトが確立されるまでは、IEEE 802.11nに準拠した製品は投入しないという姿勢を続けるとしている。
IEEE 802.11n標準化スケジュールに関しては、ドラフトの否決はスケジュールの想定範囲内であり、2007年にも完了予定とされている標準化スケジュールへの大きな影響はないとの見方を示した。
関連情報
■URL
Airgo Networks(英文)
http://www.airgonetworks.com/
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( 甲斐祐樹 )
2006/05/08 16:11
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