日立製作所は、同社社員の私物PCがウイルスに感染し、鉄道・バス共通ICカード乗車券「PASMO」のシステムに関連する情報が、Winnyのネットワーク上に流出したことを明らかにした。PASMOシステムの開発・運用に影響を与える情報や顧客情報は含まれていないという。
流出したのは、同社が株式会社パスモから受託したPASMOシステムに関連する作成途中の駅サーバーシミュレーター仕様書や日立製作所の社内研修用資料など。社員は、これらの情報を持ち帰り自宅のPCに保存しており、このPCにインストールされていたWinnyを通じてウイルスに感染したことが流出の原因と見られる。
日立製作所では、「機密情報は原則として社外に持ち出さない」「機密情報を持ち出す場合は、直属の上長の承認を得る」「モバイルPCや外部記録装置に機密情報を記録して社外に持ち出す際は、セキュリティ対策を必ず行なう」という機密情報漏洩防止3原則を制定していた。今後は、継続的な各種情報セキュリティ対策を講じるなど、再発防止に向けて全力で取り組むとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2006/05/0502.html
関連記事:本誌記事に見る“Winny流出”
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2006/03/10/
■関連記事
・ JASDAQのシステム関連資料がWinny流出、市場運営に与える影響はなし(2006/03/20)
( 増田 覚 )
2006/05/09 11:58
- ページの先頭へ-
|