トレンドマイクロは25日、日本経済新聞社を送信者として騙るメールの添付ファイルに含まれていたウイルスを、「TROJ_DROPPER.VM」として検知した。危険度は“低”、ダメージ度は“中”で、同日配布したウイルス定義ファイルで対応している。
TROJ_DROPPER.VMはトロイの木馬に分類される不正プログラムで、実行されると他の不正プログラム「BKDR_PCCLIENT.LA」を作成するのが特徴。TROJ_DROPPER.VMに感染すると、「sdqgvqcm.dll 」「sdqgvqcm.drv」というファイルがWindowsシステムフォルダに作成される。
バックドア機能を持つBKDR_PCCLIENT.LAは、ルートキットやキーロガーの機能を備えるファイルのほか、リモートコンピュータにアクセスするためのファイルなどをWindowsシステムフォルダに作成。また、Microsoft Wordのアイコンを自身に使用し、検出を避けるという。トレンドマイクロでは、BKDR_PCCLIENT.LAを危険度“低”、ダメージ度“高”として警告している。
なお、TROJ_DROPPER.VMに分類されるウイルスは、シマンテックでは「Trojan.Hoosmi」と呼んでいる。同社では危険度“低”として検知し、米国時間24日にリリースしたウイルス定義ファイルで対応している。
関連情報
■URL
TROJ_DROPPER.VM(トレンドマイクロ)
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=TROJ%5FDROPPER%2EVM
BKDR_PCCLIENT.LA(トレンドマイクロ)
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=BKDR_PCCLIENT.LA
Trojan.Hoosmi(シマンテック)
http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.hoosmi.html
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( 増田 覚 )
2006/05/25 16:17
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