ゲームポットは9日、同社が提供するオンラインゲーム「君主」「スカッとゴルフ パンヤ」などのサーバーから30台のHDDが無くなった件について、会員に500円分のゲーム内ポイントを付与するとともに、サーバー管理委託会社と契約解除したことなどを発表した。なお、現時点でも紛失した原因は特定されていないという。
この事件は、ゲームポットがサーバーの管理を委託しているアエリアのデータセンター内から、バックアップ用の30台のHDDが無くなっていたことが判明したもの。両社が5月29日に公表していた。このうち5台にオンラインゲームなどの会員の個人情報が、最大で64,207人分記録されていた可能性がある。
ゲームポットではお詫びとして、個人情報が流出した可能性がある会員64,207人を対象に、同社のゲームで利用できるポイント「ネットキャッシュ」500円分を送付する。なお、ポイントの費用(3,210万5,000円分)は、「今回の件がアエリアの管理下で起きたもので、責任を明確化する」(ゲームポイント)ため、アエリアが負担する予定だ。
再発防止策としては、アエリアへのサーバー管理委託管理契約を解除し、ゲームポットの従業員が管理業務を担当することを明らかにした。アエリアに対しては、HDDの紛失原因を追及させるとともに、警察当局の捜査に協力するように要請したという。
そのほか、ゲームポットの安田剛会長と植田修平社長を、2カ月にわたり月額報酬10%減額とするなどの社内処分を発表した。なお、今回の件が会員数や売上高などの業績に与える影響は軽微としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(ゲームポット、PDF)
http://www.gamepot.co.jp/pdf/ir_release/060609_privacy%203.pdf
ニュースリリース(アエリア、PDF)
http://www.aeria.jp/aeria/ir/pdf/H180609tyousa.pdf
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( 増田 覚 )
2006/06/09 19:57
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