米Mozilla Corporationは13日、「Mozilla Firefox 2 Beta 1」を公開した。これはFirefox 2の初めてのベータ版であり、数々の新機能が搭載されている。ただし、Mozilla Corporationでは今回公開されたバージョンは開発者向けのプレビュー版で数々の不具合があるとして、Firefox 1.xユーザーが気軽に乗り換えることがないよう注意を促している。
Firefox 2 Beta 1の新機能としては、フィッシング詐欺防止機能、RSSフィード簡単購読、Webフォームのスペルチェック、ブックマークのマイクロサマリー、セッション自動保存、サーチエンジン利用時のサジェスト機能などがある。
フィッシング詐欺防止機能ではローカルに保存されているフィッシングサイト一覧とユーザーが閲覧しているページを比較し、それがフィッシングサイトである場合には注意を促す。このフィッシングサイトの一覧は防止機能をオンにしていると定期的にアップデートされるようになる。
RSSフィードに関連する機能では、フィードの自動発見機能が強化され、発見したフィードをMyYahoo!、Bloglines、Google Readerにすぐに登録できる。登録できるWebベースRSSリーダーは最終決定事項ではないため、将来的には他のサービスが付け加わる可能性もある。
ブックマークのマイクロサマリー機能とは、Webページの中でリアルタイムにアップデートされるような重要な情報だけを取り出し、ブックマークの一行に表示する機能を指す。例えばオークションサイトで目当ての品をチェックしているような場合に、商品名と現在の入札価格、残り時間を表示するようなスクリプトを記述してマイクロサマリーとしてブックマークに登録しておけば、ブックマーク画面でリアルタイムに入札状況を確認することが可能になる。
また、Firefox 2 Beta 1ではブラウザがクラッシュした場合でもその時のセッションが自動的に保存されているため、再起動した際に元の画面に戻すように選択できるようになる。
Firefox 2ではこうした目に見える機能だけでなく、JavaScript1.7のサポート、SherlockやOpenSearchフォーマットなどの新しいサーチエンジンプラグインフォーマットの採用、エクステンションシステムのアップデート、新しいWindowsインストーラの採用など目に見えない部分でも多くの新機能の採用、改善が行なわれている。
Firefox 2 Beta 1はWindows版、Mac版でのLinux版があり、日本語を含む29カ国語版が提供されている。
関連情報
■URL
Mozilla Firefox Release Notes(英文)
http://www.mozilla.org/projects/bonecho/releases/2.0b1.html
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・ Firefoxのシェアが約13%に増加~一部地域では4割に迫る(2006/07/10)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/07/13 11:54
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