NTTは、2005年11月に発表した「NTTグループ中期経営戦略の推進について」に基づき、8月1日をめどに、上位レイヤサービスと法人サービスの提供体制を見直すと発表した。
上位レイヤサービスでは、グループ内のISP事業、050IP電話サービス、映像配信サービス、ポータルサービスなどをNTTコミュニケーションズ(NTT Com)に集約する。事業の効率化を図るとともに、上位レイヤサービス間のシナジー効果を発揮したビジネス展開を進めるという。
これによりNTT Comは、ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、ISP事業や050IP電話サービスなどを提供するぷららネットワークスを子会社化。あわせて、グループ内上位レイヤサービス全体のマーケティング・アライアンス戦略の策定や事業全体の統括をするために、NTT Com内に「ネットビジネス事業本部」を新設する。
法人サービスでは、顧客へのワンストップサービスの充実とグループ内リソースの有効活用を図るため、グループ内の顧客アカウント体制を見直す。具体的には、都市銀行、総合商社、中央官庁などの全国・グローバル型の顧客はNTT Comが担当、地方自治体や地方銀行などの顧客はNTT東日本・NTT西日本が担当する。
現在NTT東西の本社法人営業部門が担当している顧客約1,800社のうち、約1,600社はNTT Comが引き受けることとなる。これに伴い、アカウントマネージャーやシステムエンジニアの配置を見直すこととし、NTT東西の社員約1,200人がNTT Comに転籍する。また、NTT Comに「第三法人営業本部」を新設し、NTT東日本のビジネスユーザ事業推進本部を改組する。
なお、現在NTT Comで地方自治体の顧客を担当している営業およびシステムエンジニア約100名は、今後、NTT東西に転籍する予定だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(NTT)
http://www.ntt.co.jp/news/news06/0607/060721a.html
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( 増田 覚 )
2006/07/21 19:34
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