So-netを運営するソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は、2007年3月期第1四半期の業績を発表した。So-net会員数は前年同期比から64万人増の315万人。
ISP事業では、FTTHを中心とした会員獲得を積極的に行ない、ブロードバンド会員数は前年同期から20万人増、前期末から6万人増となる89万人に達した。これに伴うキャンペーンの継続やADSLからの乗り換え、ナローバンド会員数減少などの影響はあったが、前記に獲得した会員からの課金収入が収益に貢献し、ISP事業の売上高に占める割合は68.4%となった。
ポータル事業ではSNS「So-net SNS」、写真共有「So-net Photo」など新規事業を提供すると共に、従来のコンテンツやEC商品も採算性を重視した見直しを実施。TOPページもリニューアルによりページビューが向上、広告の売上が好調に推移しており、売上高ではポータル事業が31.6%を占めている。第1四半期の売上高合計は110億5,100万円。
営業利益はナローバンド会員減少による利益の減少をブロードバンド会員増加による利益増で補ったことに加え、コンテンツやコールセンター、エンジニアリング関連の業務見直しに伴う業務委託費の減少によって1億2,700万円となった。また、経常利益も受取利息や持分法適用会社であるディー・エヌ・エーの持分法投資利益や受取利息により、1億5,800万円となった。
純利益では、1億1,300万円の損失。SCNでは、法人税および法人税等調整額を含めた税金費用の合計が1億8.200万円となり、少数株主利益がソネット・エムスリーの利益増によって9,500万円となったためとしている。
関連情報
■URL
SCN決算短信
http://www.so-net.ne.jp/corporation/IR/finance/tanshin/index.html
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( 甲斐祐樹 )
2006/07/25 18:29
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