ライブドアは29日、同社が扱っていたDVD/CDコピーソフト「Clone」シリーズの顧客情報1,527件を、同ソフトの管理・販売業務の移管先であるアーティストハウスソリューションズ(AHS)に誤って提供したことを明らかにした。顧客からユーザー登録の削除依頼を受け、本来は削除されているべき顧客の情報も渡していた。
ライブドアは6月、これまで「livedoor/PRO-G」ブランドで扱ってきたソフトウェア製品の販売を終了し、一部の製品については他社に業務移管すると発表。メールソフトの「Eudora」シリーズをソニック・ソルーションズに、CloneシリーズをAHSに移管するなどの措置をとっていた。業務移管にあたっては、ユーザー登録情報の移管を希望しないユーザーからは、削除手続きを受け付けていた。
しかし今回、AHSがCloneシリーズの登録ユーザーに対して8月11日に配信した移管完了のお知らせメールが、削除依頼を行なったユーザーにも送信されたことで“誤提供”が発覚。その後の調査で、移管データ抽出時のミスと確認作業不足が原因と判明した。誤提供された情報には、1)製品名、2)プロダクトキー、3)メールアドレス、4)氏名、5)住所、6)電話番号、7)性別、8)生年月日、9)登録日時、10)更新日時が含まれる。なお、4)以降は任意の入力項目のため、これらが含まれないユーザーもある。
誤提供された情報は8月14日の段階で特定され、AHSにおいてライブドア社員立ち会いのもとデータ消去した。また、誤提供した範囲はAHSの特定の担当者にとどまっており、関連企業や業務委託会社へは提供していないという。8月29日までに、外部への流出の報告もないとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://corp.livedoor.com/pressroom/pressrelease/content?id=1118
livedoor/PRO-Gブランドソフトウェア商品移管先リスト
http://soft.livedoor.com/info/060821.html
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( 永沢 茂 )
2006/08/29 20:28
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