NTT東西は31日、加入電話や公衆電話など「ユニバーサルサービス」と位置付けられている事業に関する2005年度の収支表を公開した。2005年度のユニバーサルサービスの営業利益について、NTT東日本は294億2,400万円の赤字、NTT西日本は223億9,800万円の赤字としている。
加入電話、公衆電話、緊急通報の3つの基本的なサービスについては、全国均一のユニバーサルサービスとしての提供を維持するため、各通信事業者が基金に費用を出し合って維持コストに充当していくための基金制度が2002年6月に導入された。NTT東西では、2006年1月に基金の交付を申請。交付金は2005年度以降が対象として算定されるため、毎年収支を公表するとしていた。
2005年度のユニバーサルサービスの収支について、NTT東日本では加入電話の営業損失が267億5,400万円、第一種公衆電話の営業損失が26億7,000万円。NTT西日本では、加入電話の営業損失が204億7,100万円、第一種公衆電話の営業損失が19億2,600万円となっている。
ユニバーサルサービス基金制度については、加入電話については維持コストが高額な地域(全体の4.9%に相当)について、全国平均費用を上回る分を基金から拠出する方式が2006年度から導入されることが決定している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0608/060831a.html
ニュースリリース(NTT西日本)
http://www.ntt-west.co.jp/news/0608/060831a.html
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( 三柳英樹 )
2006/08/31 19:18
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