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DSL契約数の推移
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総務省は29日、電気通信事業分野の競争評価に基づく2006年度第1四半期(6月末)のシェアデータを公表した。FTTHでNTT東西のシェア増加が続いているほか、0AB~J番号のIP電話でもNTT東西のシェアの増加が目立った。
まず、DSLの事業者別シェアは、BBテクノロジーが35.1%(前期比0.3%増)、NTT東日本が20.7%(前期と同じ)、NTT西日本が18.5%(前期と同じ)、イー・アクセスが13.3%(同0.1%増)、アッカ・ネットワークスが8.3%(同0.3%減)、その他が4.1%(同0.2%減)。NTT東西の合計は39.2%で、BBテクノロジーと合わせると74.3%に達する。なお、DSLの契約数は1,449万件(同0.2%減)となり、サービス開始以来初めて減少した。
FTTHの事業者別シェア(全体)は、NTT東日本が35.6%(前期比1.0%増)、NTT西日本が29.0%(同1.0%増)、電力系事業者が16.6%(同0.2%減)、USENが8.0%(同0.7%減)、その他が11.8%(同1.1%減)。NTT東西の合計は64.6%(同2.0%増)で増加傾向が続いており、その分だけ他の事業者の割合が減少している。なお、FTTHの契約数は前期比15.5%増と急増し、600万件を突破。630万5,000件に達した。
戸建ておよび法人向けのFTTHでは、事業者別シェアはNTT東日本が38.0%(前期比0.1%増)、NTT西日本が37.0%(同0.6%増)、電力系事業者は21.7%(同0.5%減)、その他が3.3%(同0.2%減)。集合住宅向けのFTTHでは、NTT東日本が32.4%(同2.3%増)、NTT西日本が18.2%(同1.5%増)、USENが17.5%(同1.6%減)、電力系事業者が7.4%(同0.1%増)、KDDIが5.9%(同1.1%減)、その他が18.6%(同1.3%減)。全体のシェアと同じくNTT東西は増加し、その他の事業者は横ばいか減少している。
IP電話の利用電話番号数は1,209万7,000件となり、前期から5.6%の増加。内訳は、050番号のIP電話が1,005万4,000件、0AB~J番号のIP電話が204万3,000件。0AB~J番号の利用数は、初めて200万件を突破した。
IP電話の事業者別シェアは、050番号ではソフトバンクBBが47.9%(前期比0.1%減)、NTTコミュニケーションズが29.9%(同2.3%増)、KDDIが9.3%(同0.1%減)、その他が12.9%(同2.1%減)となっている。0AB~J番号ではNTT東日本が36.8%(同2.1%増)、NTT西日本が32.2%(同4.3%増)、ケイ・オプティ・コムが12.2%(同2.6%減)、その他が18.7%(同3.8%減)。0AB~J番号ではNTT東西の合計が69.0%(6.0%増)となり、増加幅が目立っているとしている。
加入電話(NTT加入電話、直収電話、0AB~J IP電話、CATV電話)の合計で見ると、NTT東西のシェアは91.6%を占める。ただし、NTT加入電話の減少が続いていることから、前期比で1.1%減少した。
移動体通信では、NTTドコモグループが53.6%(前期比0.2%減)、auグループが26.6%(同0.2%増)、ボーダフォンが15.6%(同0.2%減)、PHSが4.2%(同0.1%増)だった。
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FTTH契約数の推移
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IP電話の利用番号数の推移
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/060929_13.html
電気通信事業分野における競争状況の評価
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/kyousouhyouka.html
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( 野津 誠 )
2006/09/29 17:20
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