| 米調査会社のcomScore Media Metrixは11日、ビデオ投稿サイト「YouTube」に関する最新調査結果を発表した。その中でYouTubeが毎日1億回程度ビデオを再生していることなど、YouTubeの莫大な市場価値を裏付ける数字を明らかにしている。
 
 調査によると、2006年7月時点でYouTubeで1日のうちに再生されるビデオの回数は平均9,600万回だったことがわかった。これは、毎日約1億回と概算報道されてきた内容を裏付ける数字となっている。このうち米国で再生された回数は2,100万回と全体の約22%にとどまっている。
 
 ユニークビジター数もかなり大きな数字だ。同じ時期の調査で毎日平均620万5,000人のユニークビジターがあることがわかった。このうち米国からは158万6,000人で、米国の寄与分は約26%にとどまっている。YouTubeはこの月、世界で17番目にビジター数が多いサイトとなった。
 
 10月9日にYouTubeを買収することで合意したGoogleが、今後YouTubeをどのように処遇するのか、いわゆる“GooTube”が登場するのかに注目が集まっている。これに関連して11日には、YouTube公式ブログに開発チームからユーザーへの感謝の言葉が掲載された。
 
 その中で、YouTubeが「Google Video」に置き換えられることはなく、ビデオが有料化されることもないことが改めて強調された。また、YouTubeがこれまで直面してきた多くの問題に対して時間やリソース不足であったこと、こうした問題のほとんどがGoogleによる買収によって解決されることを述べている。特にYouTubeで苦情が多かった検索の問題は解決される見込みであることも指摘されている。
 関連情報
 
 ■URL
 comScore Media Metrixのニュースリリース(英文)
 http://www.comscore.com/press/release.asp?press=1023
 YouTube公式ブログの該当記事(英文)
 http://www.youtube.com/blog?entry=d9w7SXe87kE
 
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/10/12 12:32
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