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So-net中間決算、ブロードバンド会員数は94万人に。ひかりone対応も表明


2006年度中間期決算(連結)の概要
 ソネットエンタテインメント(So-net)は25日、2006年度(2007年3月期)中間期の連結業績説明会を開催した。So-net会員数は304万人で、うちブロードバンド会員数は94万人。

 中間期(2006年4月~9月)の売上高は、前年同期比11.3%増の228億8,600万円。事業別に見ると、接続事業が14.6%増の154億4,000万円、ポータル事業が5.1%増の74億4,600万円。また、営業利益は11億1,200万円増の10億7,700万円、経常利益は10億100万円増の10億6,600万円で、純利益は81億3,000万円減の17億7,900万円。

 純利益は大幅な落ち込みを見せたが、So-netでは「前年同期に関係会社株式の売却益を計上したことによるため」と説明している。なお、第2四半期に関しては売上高が118億3,400万円、営業利益が9億5,000万円と、両数値で過去最高の数値を達成したという。

 So-net会員数は前年同期比から23万人増の304万人、ブロードバンド会員数は21万人増の94万人。四半期ベースで見たブロードバンド会員数の純増ペースは、2004年度が平均2.2万人、2005年度が平均4.9万人で、2006年度が中間期までで平均5.2万人と好調に推移している。同社代表取締役社長の吉田憲一郎氏は、「ブロードバンドサービスの中でもFTTHは今後も伸びると考えており、積極的に投資していきたい」との考えを示した。

 一方、So-net会員数は第1四半期と比較すると11万人減少している。これは、iEPG対応テレビ情報サイト「テレビ王国」における新サービス「MyEPG」開始に伴って、従来のテレビ王国メンバーID(登録ID数:23万人)を利用したサービスを2006年4月に終了したことによる。十時裕樹取締役によれば、MyEPGの会員登録数は現在9万人になるといい、「以降も登録数は順調に推移している」とした。


第2四半期概況。売上高、営業利益で最高益を記録したという 接続事業の売上高推移は上昇傾向に転じている

「ひかりone」への対応も予定。ポータル事業ではWeb 2.0展開などを推進

So-netの吉田社長
 2006年度中間期における営業概況として吉田社長は、「接続事業は2002年度第3四半期の82億2,000万円をピークに減少傾向が続いていたが、2005年度下半期から再成長の軌道になりつつある」と発言。2006年度第2四半期において、ブロードバンドの限界利益がナローバンドの限界利益を上回ったとしており、「第4四半期にはピーク時と同等の売上高になると見込んでいる」と語った。また、KDDIと東京電力によるFTTHサービス「ひかりone」への対応も近々に開始する予定だとしたほか、「光のレイヤで競争があることは良いことだと考えており、KDDIさんに非常に期待している」と述べた。

 接続事業を除いたポータル事業などに関しては、ソネットスポーツ・ドットコムの解散、直営ECサイトの3分の1を閉鎖するなど不採算事業の整理を実施。その一方で、SNSや写真共有サービスなどWeb 2.0関連サービスへの投資を進めており、発表済みのショッピングカートシステム「Blog Cart」についても、下期に開始する予定だ。

 また、ゲームポットやテレビポータルサービスといった企業への投資も行なっている。ゲームポットの出資・事業提携に関しては「当社としては過去最大となる37億円の投資額になった」とコメント。事業提携面では「ブログやSNSとの連携をはじめ、当社が保有するキャラクターとゲームポットが運営するオンラインゲームタイトルとの連携を考えている」としたほか、「ゲーム内広告に関しても開発を進めていきたい」と語った。

 テレビポータルサービスについては、「しっかりとサポートして、2007年2月に予定する(テレビ向けポータルサービスの)アクトビラ立ち上げに貢献していく」という。その上で「当社の写真共有サービスや番組表サービスを提供していきたい」考えを示した。

 So-netでは、下期に関しても2006年度当初に掲げた「接続事業における通期での売り上げ拡大と安定した収益の確保」「ポータル事業における集中と選択の徹底、およびWeb 2.0展開を加速させるという方針を継続する考え。吉田社長は、その他の事業に関しても「強いバランスシートを活かした投資や事業連携を実行していきたい」とした。

 なお、2007年3月期業績見通しは9月15日の修正発表と同様。売上高は前年同期比13.4%増の480億円で、内訳は接続事業が15.3%増の320億円、ポータル事業が10%増の160億円。営業利益は288.8%増の25億円、経常利益は152.4%増の21億円、純利益は90.5%減の10億円を見込んでいるという。また、会員数は22万人増の325万人、ブロードバンド会員数は17万人増の100万人を目標とした。


ゲームポットとの出資・事業提携を通じて、新たなゲームコミュニティ構築も視野に 下期も当初の方針を継続する

関連情報

URL
  So-net 決算短信ページ
  http://www.so-net.ne.jp/corporation/IR/finance/tanshin/
  関連記事:SCNとゲームポット、オンラインゲーム事業展開について協業[BroadBand Watch]
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/15433.html

関連記事
SCNの第1四半期業績、So-netのブロードバンド会員数は89万人に(2006/07/25)


( 村松健至 )
2006/10/25 19:38

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