デンマークのSecuniaは25日、18日に正式版が公開されたInternet Explorer 7(IE7)にアドレスバーの表示に関する脆弱性があり、フィッシング詐欺などに利用される可能性があると警告した。
今回公表された脆弱性は、IE7のポップアップウィンドウにおいて、アドレスバーに表示されるURLの一部を隠すことが可能となるもの。これにより、実際のURLを偽装することができ、フィッシング詐欺サイトなどに利用される危険があるとしている。
Secuniaでは、この脆弱性を実際に検証できるサイトを公開し、注意を呼びかけている。また、脆弱性の危険度については、5段階で下から2番目の“Less Critical”としている。
米Microsoft Security Response Centerの公式ブログでは、この脆弱性の存在について確認しているが、問題となるウィンドウはユーザーがクリックすれば正しいURLが表示されるとした。また、この脆弱性を利用しようとしている攻撃は把握しておらず、通常の場合と同様に状況をモニターし続けるともに、脆弱性がフィッシング詐欺サイトに利用された場合にはIE7のフィッシング詐欺対策機能が有効に働くとしている。
関連情報
■URL
Secuniaによる脆弱性情報(英文)
http://secunia.com/advisories/22542/
Microsoft Security Response Center公式ブログの記事(英文)
http://blogs.technet.com/msrc/archive/2006/10/26/ie-address-bar-issue.aspx
■関連記事
・ SecuniaがIE7の脆弱性を早くも警告、IE6にも存在する“mhtml:”の脆弱性(2006/10/19)
・ 米Microsoftのセキュリティ担当部署がIE7の脆弱性を否定(2006/10/20)
( 三柳英樹 )
2006/10/26 20:58
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