米McAfeeは6日、「McAfee SiteAdvisor Plus」を米国で7日に発売すると発表した。これまでの無料版SiteAdvisorの機能をさらに強化し、メールやIMに含まれる不審なリンクをあらかじめ警告する機能などを備えている。
無料版のSiteAdvisorには、Internet Explorer(IE)上でGoogleなどの検索結果を表示した際に、赤・黄・青のアイコンを表示し、あらかじめ危険なサイトかどうかを警告する機能がある。
今回発表されたSiteAdvisor Plusでは、この機能をメールとIMに含まれるリンクにまで拡大している。メールやIMに対して多数のフィッシング詐欺を含む攻撃手法が存在するため、この経路を守ることがセキュリティ上、非常に重要になってきているからだ。
SiteAdvisor PlusがサポートしているメールとIMプラットフォームは、Yahoo! Messenger、Windows Live Messenger、Google Talk、Outlook、Outlook Express、Gmail、Yahoo! Mail、Microsoft Live Mail(Hotmail)である。AOL Instant MessengerとAOL Mailには現時点では対応していない。また、ブラウザについては、Firefoxへの対応も最優先で開発に取り組んでいるが、現時点ではIEにしか対応していないという。
SiteAdvisor Plusのもう1つの重要な機能として「Protected Mode」がある。これはSiteAdvisorが表示したレーティングの安全なサイトへのリンクしかクリックできないように強制する機能だ。赤のアイコンで警告される危険なリンクはグレーで表示され、クリックしても安全なサイトへと自動的にリダイレクトされるようになる。
Protected Modeの設定はパスワードで保護されている。利用環境としては、一般家庭などでインターネットの危険にまだ慣れていない子供と家族がPCを共有する場合に、両親や管理者がProtected Modeに設定することなどを想定している。
SiteAdvisor Plusの価格は1台のPCでのみ使用できるライセンスが24.99ドル、3台で使用できるファミリーパックが49.99ドル。CNETのdownload.comで無料トライアルバージョンをダウンロードできる。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.mcafee.com/us/about/press/corporate/2006/20061106_195700_q.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/11/07 12:32
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