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マイクロソフトのサーチチームの川岸氏
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マイクロソフトは8日、検索サービス「Live Search」に関連検索機能を追加した。これにあわせ同社は、Live Searchに関するサービス・機能について記者説明会を行なった。
関連検索は、ユーザーが検索したキーワードに対して、関連性のあるキーワードを表示し、検索対象の絞り込みや検索対象の拡大を可能にする機能。他のユーザーが過去に検索したクエリログ(上位34万語)を参照し、検索したキーワードに他の言葉を追加した検索語のパターンや同じ意味を持つ検索語を最大8つまで表示する。
関連検索では、日本語入力システム「Microsoft IME」の技術を利用し、日本語検索機能を強化している。検索語に別の言葉を追加したキーワードだけでなく、同義語や漢字、ひらがな、カタカナ、英字など異なる表記を持つ言葉にも対応したキーワードを表示できる。例えば、有名人の名前の漢字や正しい表記が思いつかなくても、ひらがなで検索することで目的の検索語を提示する。
マイクロソフトのサーチチームプロダクトマネージャーである川岸達之氏は、「初心者でも、曖昧なキーワードから検索を始めて絞り込んでいくことで、自分が必要としている情報に辿り着くことができる機能」と説明した。
また説明会では、2006年9月13日に提供開始したオリジナルの検索エンジンが作成できるサービス「検索マクロ」についても触れた。検索マクロの作成方法は、検索対象とするサイトを最大30件まで指定できる初級者向けと、演算子などを利用したLive Searchの構文を使用して、詳細なマクロを作成できる上級者向けが用意されている。
作成した検索マクロは、テストを行ないながら調整し、保存すればオリジナル検索エンジンのURLが付与される。完成した検索マクロを「Windows Live ギャラリー」で公開することも可能だ。公開されている検索マクロは、他のユーザーが「Live.com」に追加して使用できる。
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関連検索機能の概要
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検索マクロの例。Podcastingサイト専門の検索エンジン
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Podcastingサイト専門の検索エンジンで記述されたマクロの例
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● 地図検索ではモバイル対応や地域情報の充実を目指す
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地図検索について説明したサーチチームの伊集院氏
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このほか、7日に発表された「地図検索 ベータ版」についても言及した。地図検索は、地図と航空写真を切り替えられるほか、地図と航空写真と重ね合わせ、写真上からでも建物の名前や番地などの文字情報を読み取れる点が特徴だ。
地図上の好きな場所に写真やコメント、URL、線などを描画して追加できるプッシュピン機能を備えており、複数のプッシュピンをコレクションとして保存・共有することも可能。共有するには、地図を表示しているページのURLを用いる。URLには、地図の縮尺、表示方法、プッシュピン情報などが記述されている。また印刷する際は、「地図とテキスト」「地図のみ」「テキストのみ」「カスタム」の中から選択でき、プッシュピン情報も含めて印刷できる。
マイクロソフトのサーチチームプロダクトマネージャーである伊集院絹子氏は今後の取り組みとして、「地図として見た目の情報をよりわかりやすくすること」「地域情報の充実」「地図検索のプラットフォームを企業や自治体でも使えるにすること」「モバイルからの閲覧環境の整備」「地元の口コミ情報などを取り入れること」「地域情報に則した広告展開」を挙げた。なお地図検索は、マイクロソフトの衛星地図サービスプラットフォームである「Virtual Earth」によって運用されている。「地図検索はVirtual Earthを利用して何ができるのかを提示したショーケース的な役割もある」(伊集院氏)という。
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地図検索で提供するサービスの概要
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地図を共有するためのURL。地図の表示内容を再現するための情報が含まれる
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米Microsoftが提供してきたマッピングソリューションの歴史。これらをベースにして地図検索をリリースしたという
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関連情報
■URL
Live Search
http://www.live.jp/
検索マクロ
http://search.live.com/macros/
Windows Live 地図検索
http://maps.live.com/
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( 野津 誠 )
2006/11/08 16:50
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