米Microsoftは12日、Mac版Office用に提供予定のセキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を一時、誤って公開した。Microsoft Security Response Center(MSRC)のブログによると、まだテスト段階にあるバイナリファイルを、人為的なミスにより公開してしまったという。判明後すぐに削除したが、MSRCでは、すでにインストールしてしまったユーザーに対してアンインストールすることを勧めている。
MicrosoftのMac用製品の情報を提供するサイト「Mactopia」に掲載されているパッチのダウンロードページによると、提供されるパッチは「Microsoft Office 2004 for Mac 11.3.1 Update」と「Microsoft Office v. X for Mac Security Update(2006-12-12)」の2つ。悪意のあるコードでPCのメモリを上書きされる脆弱性の修正や、安定性の改善が行なわれるという。日本時間の13日午後8時時点でもこれらのページは閲覧できるものの、パッチのディスクイメージファイルへのリンクは無効になっている。
「Mactopia」の日本語サイトにも、一時、これらのパッチのダウンロードページがあった模様だが、現在は削除されている。また、日本法人のマイクロソフトによれば、これらのパッチの正式提供日時は未定だとしている。
なお、MSRCのブログでは、今回誤公開されたパッチは、同日公開された月例パッチと関連するものではないという。また、12月5日時点で、Mac版Officeにも影響があるとされるWordの脆弱性が報告されているが、それと関連するものでもないとしている。
関連情報
■URL
「Microsoft Office 2004 for Mac 11.3.1 Update」(英文)
http://www.microsoft.com/mac/downloads.aspx?pid=download&location=/mac/download/office2004/Office2004_11.3.1.xml
「Microsoft Office v. X for Mac Security Update(2006-12-12)」(英文)
http://www.microsoft.com/mac/downloads.aspx?pid=download&location=/mac/download/officex/OfficeX_12_12_2006.xml
Microsoft Security Response Centerのブログの該当記事(英文)
http://blogs.technet.com/msrc/archive/2006/12/13/information-on-accidental-posting-of-pre-release-security-updates-for-office-for-mac.aspx
■関連記事
・ Wordにパッチ未提供の脆弱性、Mac版にも影響(2006/12/06)
( 永沢 茂/増田 覚 )
2006/12/13 20:30
- ページの先頭へ-
|