米SONY BMGが音楽CDに脆弱性のあるコピー防止ソフトを採用していた問題で、同社は米国マサチューセッツ州など40州に対して425万ドルを支払うことで和解した。21日、マサチューセッツ州のTom Reilly司法長官が明らかにした。
SONY BMGは2005年、「XCP」と「MediaMax Version 5」の2種類のコピー防止ソフトを採用した音楽CDを世界で1,200万枚以上出荷していた。同社は消費者に対して、これらのコピー防止ソフトが採用されていることを公表しなかったほか、2つのコピー防止ソフトは、インストールされると悪意のある第三者にPCが操作されるなどの脆弱性が指摘されていた。
今回締結された合意の条件では、これらのコピー防止ソフトが原因でPCに損害が与えられた消費者に最大で175ドルを支払うことになっている。また、今後SONY BMGがXCPおよびMediaMaxを使用することを禁止するほか、同社がデジタル著作権管理(DRM)を採用する場合は、消費者に告知しなければならないとしている。
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■URL
マサチューセッツ州司法長官の発表文(英文)
http://www.ago.state.ma.us/sp.cfm?pageid=986&id=1783
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( 増田 覚 )
2006/12/22 19:55
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