ヤフーは24日、2006年度第3四半期(10月~12月)の連結決算を発表した。第3四半期の売上高は545億2,200万円で、前年同期比で16.9%増加。営業利益は276億9,900万円(前年同期比31.1%増)、経常利益は266億3,000万円(同29.5%増)、純利益は151億7,200万円(同20.0%増)と軒並み順調に推移した。
売上の内訳は、広告事業が217億円、ビジネスサービス事業が128億円、パーソナルサービス事業が199億円。広告事業は、大手広告主の広告宣伝費の支出が抑え気味となったが、ターゲティング型広告や、「Yahoo!ショッピング」の出店ストアなど小口商品の広告主の獲得に注力。その結果、バナー広告の売上高が前年同期比で1割以上増加し、広告事業では前年同期比20.2%の売上を計上した。
ビジネスサービス事業では、「Yahoo!リクナビ」や「Yahoo!不動産」の売上が好調に推移。さらに、「Yahoo!オークション」やYahoo!ショッピングでは、店舗数が前期比で108.5%増の25,061店舗に達するなど、テナント料や手数料収入が大幅に伸びたことで、ビジネスサービス事業の売上は前年同期比37.9%増に成長した。
パーソナルサービス事業については、Yahoo!オークションにおいて、10月からYahoo! JAPAN IDのみで入札が可能としたことで、新規入札者数が大幅に増加。さらに、無料で出品できるキャンペーンなどの効果で、第3四半期の取扱高は2,000億円を突破した。また、5月から一部落札システム利用料を3%から5%に値上げしたことで、オークションのシステム利用料収入が急増したという。なお、同事業にはこのほか、Yahoo!プレミアムやYahoo! BBのISP料金などが含まれる
前期決算時の見通しでは、売上高を517億~552億円と予想していたが、スポンサーサイト広告やオークションシステム利用料などが予想以上に伸びたため、売上高は上限に近い実績となった。
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( 増田 覚 )
2007/01/24 19:03
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