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ブラウザ操作を記録して閲覧履歴検索をする「gooメモリ・リトリーバβ」


gooメモリ・リトリーバβ
 NTTとNTTレゾナントは24日、Webページの閲覧履歴を保存・解析して、ユーザーに有益だと推測されるページをキーワード検索できるソフト「gooメモリ・リトリーバβ」を公開した。実験サイト「gooラボ」から無償ダウンロードできる。対応OSはWindows Vista/XP、対応ブラウザはInternet Explore 6 SP2以上。

 gooメモリ・リトリーバは、過去にアクセスしたWebページの履歴から、ユーザーが必要とするページを検索できる閲覧行動管理ソフト。Webページ閲覧時のブラウザ操作履歴を保存し、キーワード検索による検索結果を、過去の操作内容から重要度が高いと判断される順に表示する。操作履歴はユーザーのPC内に蓄積される。

 閲覧履歴の保存・解析には、NTTサイバーソリューション研究所が開発したPC操作履歴に関する「蓄積・管理技術」「検索・表示技術」を用いている。蓄積・管理技術は、PC上のブラウザ操作履歴を自動的に蓄積し、Webページ閲覧時間、コピー、印刷など、重要度の高い操作を「行動スコア」として判定。検索対象として利用しやすい形態で管理する。

 また、検索・表示技術は、入力されたキーワードにより操作履歴を検索し、Web検索を行なったときに使用したキーワード、クリックしたリンクの張られたテキストなどの背景情報とともに、一連の操作履歴を出力できる。操作時の背景情報も表示することで、どのようなWebページを見ていたかだけでなく、そのページを閲覧した理由や得た情報を思い出すヒントも提供する。


重要度の高いページが目立つ枠で囲まれ、注目した部分を噴出しで表示する 個々のページの情報を詳しく見ることも可能。閲覧回数や時間などもわかる

 NTTとNTTレゾナントは、gooメモリ・リトリーバに関する共同実験を6月30日まで実施する。実験では、操作履歴を活用したユーザー支援の有効性を検証するほか、操作履歴をベースとしたパーソナライズサービスについても検討する。パーソナライズサービスでは、行動履歴を分析することでユーザーの趣向に合ったgooサービスを提供する。このほか、gooメモリ・リトリーバをgooステックやgooRSSリーダーといったgoo提供アプリケーションにバンドルすることも検討する。なお、gooメモリ・リトリーバは実験期間を過ぎると使用できなくなる。

 NTTサイバーソリューション研究所の奥雅博プロジェクトマネージャーは、「インターネットを毎日利用していると、過去に良い情報が載ったページを見つけたが、それがどこだったのかわからなくなることが多々ある。インターネットの利用頻度が高まるほど、Webの閲覧履歴を検索することが重要になってくる」と話す。また、「デスクトップ検索ツールでWeb閲覧履歴を検索すると、キーワードに一致するだけで多数の検索結果が表示され、本当に重要なページが見つけづらい。そこで、ページの閲覧時間や印刷といった行動履歴が重要になる」と説明した。


NTTサイバーソリューション研究所の奥マネージャー 技術ポイント。行動スコアによる評価

行動スコアの高いページを重要と判断する 背景情報表示技術。一連の操作の流れで表示する

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://help.goo.ne.jp/info/detail/912/
  gooメモリ・リトリーバβ
  http://labs.goo.ne.jp/mr/

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( 野津 誠 )
2007/01/24 20:10

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