マカフィーは25日、企業向けの統合セキュリティ管理製品の新バージョン「McAfee Total Protection for Enterprise 2.0」を2月19日より販売すると発表した。
Total Protectionでは、デスクトップ/サーバー用のウイルス対策「VirusScan Enterprise 8.5i」やスパイウェア対策「AntiSpyware Enterprise 8.5」のほか、スパム対策の「SpamKiller」、ホスト型不正侵入防止の「Host Intrusion Prevention」、統合管理コンソール「ePolicy Orchestrator(ePO)」など8つのセキュリティ機能を1つのソリューションとして提供する。
さらに、上位バージョンの「Total Protection for Enterprise 2.0 Advanced」では、これらに加えて検疫ソリューションの「Policy Enforcer」、危険なサイトを通知するブラウザ用プラグイン「SiteAdvisor」の2機能が追加されている。
マカフィーによると、Total Protection for Enterprise 2.0では、検疫ソリューションがバージョンアップされて「Policy Enforcer 2.0」となり、Cisco NAC(Network Admission Control)との互換性を実現したのが特徴だという。これにより、ポリシーに準拠していない端末を社内ネットワークから隔離するのに加えて、その端末のシステムを強制的に自動修正することも可能になったとしている。
また、もう1つの目玉として挙げるのがSiteAdvisorの管理機能だ。SiteAdvisorのプラグイン自体は無償でダウンロード提供しているが、Total Protection for Enterprise 2.0 Advancedでは、社員の誰が危ないサイトを検索しているかなどをレポートする機能を備えている。
SiteAdvisorに関してマカフィーの久我信之マーケティング本部長は、他社の同様の製品と比較して、他社製品はフィッシングサイトを検知するものであるのに対して、SiteAdvisorは「サイトの持っている怪しい動きを検証している」のが決定的な違いだと説明する。SiteAdvisorのデータベースは、全世界の95%のサイトをロボットで検証しており、メールアドレスを各サイトに登録してどんなメールが送られてくるかといった項目も検証しているという。
Total Protection for Enterprise 2.0の価格は、最小構成の25ノードの場合で、1ノードあたり年間16,800円。上位版のTotal Protection for Enterprise 2.0 Advancedは、同20,160円。個々の製品を個別に購入するより30%前後割安だとしている。また、単体製品や既存のスイート製品からのアップグレードキャンペーンも近日中に発表する。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/jp/
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・ マカフィー、「SiteAdvisor」にフィッシング防止機能を追加(2007/01/18)
( 永沢 茂 )
2007/01/25 18:58
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