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フレッツのIPv6利用者、Vistaで一部サイトの表示が遅延 |
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デュアルスタックサイトへの接続で「IPv6-IPv4フォールバック」発生
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NTT東西のフレッツ接続サービスでIPv6のオプションサービスを利用している場合に、Windows Vista搭載のPCで一部サイトの表示が遅くなる問題が発生する可能性があることがわかった。日本インターネットプロバイダー協会（JAIPA）では、この現象の概要や対策などを記載した資料を会員ISPに配布し、利用者からの問い合わせに対応する準備を進めている。 NTT東日本では「フレッツ・ドットネット」、NTT西日本では「フレッツ・v6アプリ」「フレッツ・光プレミアム」において、IPv6サービスを提供している。IPv6サービスは、フレッツユーザー向けの映像配信サービス「オンデマンドTV」などでも利用されている。 問題となるのは、これらのIPv6サービスを利用している環境において、Windows Vista搭載のPCを接続した場合に、IPv4とIPv6の両方に対応したデュアルスタックサイトの表示が遅くなる事象が発生するというもの。 フレッツのIPv6サービスでは、割り当てられるIPv6アドレスはフレッツ網内での利用を前提としているため、外部には接続できない。一方、Windows Vistaでは、接続先のサイトがIPv6とIPv4の両方に対応していると、最初にIPv6での接続を試みて、約20秒待って接続できなかった場合にIPv4での接続を行なう。このため、IPv6とIPv4の両方に対応しているサイトの場合には、IPv6での接続ができないためにサイトの表示までに時間がかかる「IPv6-IPv4フォールバック」の問題が発生する。 この問題は、ISPがIPv6サービスを提供している場合には生じないが、現時点ではOCNやフリービットなど少数のISPしかIPv6サービスを提供していない。ただし、IPv6とIPv4の両方に対応しているデュアルスタックサイトも、IIJ（www.iij.ad.jp）、日立（www.hitachi.co.jp）、ODN（www.odn.ne.jp）、KDDI（www.kddi.com）など少数のため、問題が発生するサイトも限定される。また、この現象は最初の1回に限って起こるもので、2回目以降は発生しないが、ブラウザを閉じたり、PCを終了すると次回も発生する場合があるという。 これまでも、IPv6を有効にしたWindows XPやMac OS Xなどでも発生した現象だが、Windows VistaではIPv6が標準で有効となる。Windows Vistaのコンシューマ向け発売が来週に迫っていることから、ISPへの問い合わせが増えることが予想されるとして、JAIPAでは資料を作成。会員ISPに対して配布するとともに、未加盟のISPに対してもJAIPAに問い合わせてほしいとしている。 この問題を解消する方法としては、Windows VistaでIPv6を無効化することが考えられるが、この場合はIPv6が利用できなくなってしまう。基本的にはフレッツの網機能側での対策や、フレッツのIPv6サービス利用者向けに配布するソフトでの対応が求められることになりそうだ。 なお、NTT西日本ではすでに24日付で、フレッツの各サービスについてWindows Vistaへの対応状況をまとめたページを開設した。また、NTT東日本でも近日中に公開する予定だ。 関連情報 ■URL 日本インターネットプロバイダー協会 http://www.jaipa.or.jp/ NTT西日本 Windows Vistaへの対応状況について http://flets-w.com/vista/ 関連記事：NTT西日本、フレッツサービスのWindows Vistaへの対応状況を公表[Broadband Watch] http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/16950.html ■関連記事 ・ NTT東日本、IPv6を利用したフレッツ網内の通信サービス（2003/12/18） ・ NTT西、IPv6に対応した上下最大100Mbpsの「フレッツ・光プレミアム」（2004/12/22） ・ フレッツ向けISPフリーのIPv6対応映像配信サービス「オンデマンドTV」（2005/03/07）
（ 三柳英樹 ）
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