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感染途上で活動内容を変化する攻撃手法に注意、トレンドマイクロ1月調査


 トレンドマイクロは6日、2007年1月度の「ウイルス感染被害マンスリーレポート」を発表した。日本国内のウイルス感染被害の総報告数は7,448件で、2006年12月の7,764件から若干減少したものの、マスメール型ワーム「WORM_STRATION」の亜種が発見され、被害件数も増加傾向にあるという。

 被害件数の1位は、2006年12月に続きバックドアの「BKDR_AGENT」150件だった。以下は、2位が「WORM_STRATION」81件、3位が「WORM_RBOT」78件だった。4位に初登場した「TROJ_SMALL.EDW」は、1月下旬に欧米を中心に世界的に流行したトロイの木馬。単体ではマスメーリングワーム活動は行なわないが、スパムメールの添付ファイルとして大規模に拡散した。

 また、STRATIONで行なわれた大量の亜種の頒布や、侵入後の不正プログラムダウンロードによる複合感染などを組み合わせた手法が使われたことも被害拡大の一因だという。さらに、SMALLでは新しい亜種に少しずつ機能が追加されたり、他のプログラムと連携するなどして感染力を強めていく特徴を持つ。当初の亜種では不正な活動を隠蔽するためのrootkit活動をしていないが、その後の亜種ではrootkit活動が行なわれるようになり、駆除が困難になっているという。

 トレンドマイクロでは、今後もSMALLのように感染拡大の過程で他のウイルスと連携したり、自身の活動内容を多様化させていくことで攻撃力の強化を図るケースがあると予想している。対策としては、不審なファイルやサイトに対して注意を継続することはもちろん、複合感染を防止するためにウイルスがアクセスする不正Webサイトへの接続をブロックするURLフィルタリング機能を活用することも効果的だという。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.trendmicro.com/jp/security/report/report/archive/2007/mvr070206.htm

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( 野津 誠 )
2007/02/06 14:20

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