欧州連合(EU)は15日、デジタル時代における科学技術情報に関するFAQを公開した。このほど開かれた科学技術の公表に関する会議では、科学技術情報へのアクセス、普及、保存についての関心が高まっている現場が浮き彫りになり、EUはそのためのFAQを用意するに至ったという。
EUでは、科学技術の発展は経済発展に直結すると認識しており、情報公開がその発展に資するとして、効率よい情報システムの構築が不可欠としている。特に、インターネットの普及により科学技術情報に対するアクセスが格段に向上したのみならず、双方向通信によってコミュニケーションをとることも容易になったことを指摘。EUでは、そのための第7回フレームワークプログラムを立ち上げた。
EUは、科学技術情報へのアクセスの向上と、科学技術情報をデジタル情報として将来の世代にいかに引き継ぐかを目標に現在プロジェクトを進行させているとしている。そのために、公開された情報などを選抜してデータベース化することなどが重要であるとしている。1945年に比べて100倍もの情報を現在の世代は有しており、この勢いが増すと仮定して、今後の保存活動を支援する必要があると指摘。EUも情報の保存には積極的に支援していく姿勢を見せた。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=MEMO/07/57&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
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・ EU、政策決定のための科学技術情報データベースをWeb上に構築(2005/03/14)
( Gana Hiyoshi )
2007/02/19 13:45
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