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画像スパムに新手法“文章斜め書き”、Symantecが月次レポート


斜め書き画像スパムの例(Symantec「The State of Spam A Monthly Report - March 2007」より転載)
 米Symantecは、2月におけるスパムメールの動向をまとめたレポートを発表した。画像スパムの新たな手法として文章をわざと斜めに傾けたものや、英語以外の言語への多言語化の傾向が見られたという。

 メールの全トラフィックに対するスパムの割合は、SMTPレイヤーにおいて70%に達し、1月の69%から増加した。スパムが扱うカテゴリーの内訳は、ヘルスが24%、製品が24%、金融が21%、インターネットが15%など(90日間のデータ)。アダルトが数カ月で激減しており、過去最低の3%を記録したという。

 全スパムにおける画像スパムの割合は1月に引き続き不安定だったが、2月末の時点では38%に達した。1月末時点では30%だった。画像スパムについては、いくつか新たな兆候が報告されている。

 まず、文章を斜めに傾ける手法が見つかった。これまでも個々の文字を加工する手法があったとしているが、今回のものは文章全体を上向きまたは下向きに斜めに傾けているのが特徴。画像スパムの検知にはOCRや輪郭検出の技術が用いられるが、傾けることで文章として判別されにくくすることを狙ったものと思われる。

 多言語化としては、カジノを扱った画像スパムを例を挙げている。従来は英語が大部分だったが、2月の調査ではドイツ語、イタリア語、フランス語など複数の言語のカジノ画像スパムが急増したという。このほかレポートでは、ロシア語や中国語、ポルトガル語の画像スパムの画像も紹介している。


関連情報

URL
  The State of Spam A Monthly Report - March 2007(英文、PDF)
  http://www.symantec.com/avcenter/reference/Symantec_Spam_Report_-_March_2007.pdf

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( 永沢 茂 )
2007/03/09 15:48

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