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ネット利用の不安・危険要素、「個人情報漏洩」が「ウイルス」を上回る

子供に対しては「違法・有害サイト」が最多

 デジタルアーツは15日、「インターネット利用に関するWebアンケート調査」の結果を発表した。調査は、25歳以上のインターネット利用者を対象に2006年12月16日から18日まで特設サイト上で実施し、927人からの有効回答を得た。

 これによると、回答者自身がインターネットで不安や危険に思う要素をたずねる設問で、回答者の85.0%にあたる788人が「個人情報の漏洩」を挙げた。次いで「ウイルス」が760人、「フィッシング詐欺など犯罪」が610人、「アダルト情報や犯罪、出会い系など違法・有害サイトへの接触」が492人、「掲示板での中傷」が259人、「その他」が4人、「特にない」が17人だった。

 なお、既婚で子供のいる男性309人に対して、家族にとって不安や危険に思う要素をたずねた設問でも、75.1%にあたる232人が「個人情報の漏洩」を挙げ、「フィッシング詐欺など犯罪」の221人、「ウイルス」の216人、「アダルト情報や犯罪、出会い系など違法・有害サイトへの接触」の211人などを上回った。

 一方、既婚で子供のある男女618人に対して、子供にとって不安や危険に思う要素をたずねた設問では、89.6%の554人が「アダルト情報や犯罪、出会い系など違法・有害サイトへの接触」を挙げてトップ。以下、「ウイルス」が371人、「個人情報の漏洩」が357人、「フィッシング詐欺など犯罪」が325人、「掲示板での中傷」が282人などだった。

 Webサイトで好ましくない、または危険と思うものを選ぶ設問では、「暴力描写」が760人で最多。このほか多く挙げられたのは、「犯罪・凶器などの情報」の716人、「違法コピーソフトなどの販売・ハッキングなど不正技術の解説」の608人、「ポルノ・アダルト関連」の601人、「出会い系」の578人。デジタルアーツでは、犯罪や凶器についての回答も多かったことから、「インターネット上の情報を基にした犯罪の増加について危機感が増大している様子がうかがえる」としている。インターネット上の違法・有害サイトと犯罪との関係性についても、37%が「大きな関係がある」、60%が「内容によってはある」と回答した。

 なお、フィルタリングソフトについて「好ましくないサイトに不用意にアクセスしないようにするソフト」という表現で認知状況をたずねた設問では、「知っている」は53%だった。ただし、フィルタリングソフトを自宅で利用しているのは、全体の4.6%にとどまった。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.daj.co.jp/company/release/2007/r031501.htm

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( 永沢 茂 )
2007/03/15 17:03

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