ドイツにおけるFirefoxのシェアが3割に迫り、欧州全体でも15%ほどのシェアを獲得していることが、ドイツのデジタルマーケティング会社ADTECHの最新調査結果により明らかになった。
それによると、2007年2月のドイツにおけるFirefox全体のシェアは合計29.63%だった。また、欧州全体におけるFirefoxのシェアは14.34%だった。
この傾向について、ADTECHのCEOであるDirk Freytag氏は「ドイツ人とフィンランド人がFirefoxへの愛を共有しているようだ。ドイツのWebサーファーの30%以上と、フィンランドのユーザーの28%が、このオープンソースブラウザでインターネットをナビゲートしている。それに対してデンマークでFirefoxでナビゲートしているユーザーは7%に満たない」と説明している。
その一方で、Internet Explorer 7(IE7)が高い支持率を得ている。IE7は2006年秋に正式版がリリースされたばかりだが、既に欧州では4人に1人が利用している計算だ。この傾向はフランスと英国で特に強く、IE7のフランスにおけるシェアは31.92%、英国では29.62%にも上った。この影響で両国ではIE 6のシェアが大幅に減少している。
こうした現状を分析した結果、IEがシェアを減らしている状況は否めないとADTECHでは分析。2004年の終わりに90%以上のシェアを持っていたにもかかわらず、現在では77%となり、8割を下回っているからだ。
ちなみにSafariを含むApple Web Kitのシェアは英国で2.29%、イタリアで2.22%であり、欧州全体では1.63%だった。また、Opera 8のシェアはフィンランドで1.96%、ドイツで1.69%であり、欧州全体では0.85%だった。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.adtech.info/en/pr-07-7.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/03/22 12:18
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