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MSの新デザイン製品「利用したい」が7割、Adobe製品「価格に不満」が9割


 クリエイター向けポータルサイトを運営するロフトワークは18日、マイクロソフトから2007年第2四半期に発売予定のデザインツール「Expression Studio」に関するアンケートを実施した。

 調査は3月2日から12日にかけて、同社のポータルサイトに登録するクリエイター318人から回答を集めた。回答者の使用OS(複数回答)は、Windows XP(212人)、Mac OS X(144人)、Mac OS 9(72人)、Windows 2000(22人)、Windows Vista(4人)、その他(10人)。

 Expression Studioは、マイクロソフトが初めてWebクリエイター向けに提供するWeb制作やデザイン制作のためのツールスイートで、日本では2007年1月に正式発表された。Web制作・デザインツールでは、アドビシステムズの「Adobe Photoshop」や「Adobe Illustrator」のシェアが圧倒的だが、マイクロソフトの新製品がどこまでクリエイターに受け入れられるのかを調査した。

 それによれば、Microsoft Expressionを知っていると答えたクリエイターは35%にとどまったが、利用意向を示すクリエイターは74%と過半数を超えた。ロフトワークでは、「一般的に『クリエイターはMac』というイメージが強く、回答者の45%がMac OS Xを利用していること踏まえると、意外なほど関心が高い」と評価している。

 一方、Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorなどアドビシステムズのツール群については、85%の回答者が機能や使い勝手に満足を示したものの、約9割が「価格が高い」と答えたという。

 新しいアプリケーションを利用するきっかけで重視するポイントについては、50%が「面白い機能・便利な機能があれば使う」と回答。「普及が進んでから使う」(20%)や「新しいソフトを積極的に使う」(7%)を合わせると、8割以上のクリエイターが新しいデザインツールを使うことに前向きな姿勢を見せていることがわかった。なお、従来のソフトを使い続けるという回答者は2割だった。

 アプリケーションがクリエイターに受け入れられるために必要なこと(複数回答)としては、「ソフトウェアの安さ」(262人)を挙げる人が最も多く、次いで「クリエイティブの表現力のアップ」「他社ソフトウェアとのファイルの互換性」(ともに240人)を重視するクリエイターが7割近くに上る。

 今回の調査についてロフトワークは、「デザインツールの選択肢の少なさに物足りなさを感じているクリエイターも多く、マイクロソフトが従来のオフィス製品のような継続的な提供、Macへの対応などを進めていけば、シェア拡大の可能性が高まると考えられる」と分析している。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.loftwork.jp/newsservice/MS_loftwork.html

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マイクロソフト、Webクリエーター向け製品「Expression Studio」を発表(2007/01/17)


( 増田 覚 )
2007/04/18 14:38

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