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Google トランジットPC向けベータ版
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Googleの徳生裕人プロダクトマネージャ
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Googleは23日、乗り換え検索サービス「Google トランジット」のPC向けベータ版を公開した。駅名はもちろん、東京タワーなどの施設や名所で検索することも可能。乗り換え案内だけでなく、地図上に路線ルートを表示できる。
Google トランジットの日本語(ベータ)版は、2006年10月から携帯電話向けに開始したサービス。目的地の最寄り駅がわからない場合は、施設や名所で検索できるほか、入力した駅名が複数ある場合は、出発地と目的地の距離などの情報を分析し、適切な候補を表示する。
PC向けのGoogle トランジットでは、「Google マップ」を利用して、路線を視覚的に表示する。地図のスクロールや拡大・縮小、「航空写真」「地図+写真」表示が可能。乗り換え地点をクリックすると、乗り換え場所の拡大地図を表示できる。近日中に、パーソナライズドページ用のガジェットとしても提供するという。
なお、PC向けのGoogle トランジットは日本先行公開となる。Googleの徳生裕人プロダクトマネージャは、「トランジットは、2005年12月に米国ポートランド地域のみでスタートしたサービス。米国では今でもGoogle Labのプロダクトになっている。日本は、乗り換え案内のニーズが高いことから、ベータ版として世界に先駆けて公開した」と説明する。
また徳生裕人プロダクトマネージャは、「乗り換え検索サービスとして通常備えている機能はもちろん、最寄り駅がわかならくても施設名などで検索できたり、地図情報と合わせることで、乗り換え検索の結果をビジュアルで確認し、自分がどのルートでどこへ行くのかが直感的にわかるところが大きなメリット。乗り換え検索以外にも、車窓から見えた景色を地図で確かめるといった便利なツールとして使ってもらいたい」と話す。
● Google マップにユーザーのKMLファイルを表示できる機能追加
徳生健太郎グループプロダクトマネージャは、Googleの地理情報(GEO)関連プロダクツ「Google マップ」「Google Earth」などについて説明した。
Google マップでは店舗情報なども検索できるが、結果に掲載されていない店舗をユーザーが登録することも可能だ。Google マップのサイトにある「Google ローカルビジネスセンター」で詳細情報を登録し、葉書による本人確認後、約2週間でGoogle マップ上に反映される。
また、ユーザーが作ったKMLファイルを検索・表示する機能を追加した。KMLファイルとは、Google マップやGoogle Earth上の地理的情報を記述したもの。ユーザーが投稿した情報は、Google マップの検索結果下部にある「ユーザーによるコンテンツを見る」から閲覧可能だ。
GPS情報を付加した写真を画像管理ソフト「Picasa」でアップロードし、Google Earthに表示する例や、ユーザーが作成した3DモデルをGoogle Earth上にマッピングする例なども説明した。このほか、Google Earthでは、投稿した写真の風景と同じような構図を、3D表示で再現することも可能という。
徳生健太郎グループプロダクトマネージャは、「我々が収集できない情報をユーザーは持っている。その部分を盛り上げるために、ローカルビジネスセンターやKMLファイルなどがある」と話す。「GoogleのGEO Productsのミッションは、あらゆる情報を地理的に整理できるシステムやインフラを提供すること」とした。
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徳生健太郎グループプロダクトマネージャ
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写真(画面中央)と似た視点で3D表示
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KMLを介した地図情報の共有
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あらゆる情報を整理するGoogle
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関連情報
■URL
Google
http://www.google.co.jp/transit
Google マップ
http://maps.google.co.jp/
Google Earth
http://earth.google.co.jp/
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( 野津 誠 )
2007/04/23 19:22
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