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ソフトバンクの孫正義社長
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ソフトバンクは8日、2007年3月期(2006年4月~2007年3月)の連結決算を発表した。売上高は、前年比1兆4,355億円増の2兆5,442億円と倍増したほか、営業利益は2,710億円(前年比2,087億円増)、経常利益は1,534億円(同1,259億円増)に拡大し、いずれも創業来最大の数値となった。
一方、当期純利益は税金等調整前は2,085億円(同790億円増)だったものの、調整後は288億円にとどまり、前年から287億円減少した。また、2007年3月末における純有利子負債は2兆81億円に上り、うちソフトバンクモバイル関連の負債が1兆6,520億円で大半を占めた。
事業別売上高では、移動体通信が1兆4,308億円と半数以上を占めたほか、固定通信(ソフトバンクテレコム)が3,321億円、BBインフラが2,588億円、イーコマースが2,569億円、インターネット・カルチャーが1,915億円などとなっている。
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2007年3月期連結決算の概要
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純有利子負債
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● Yahoo! BBの産みの苦しみを考えると、ボーダフォン買収は正しい選択
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会見の冒頭で孫社長は「ボーダフォン買収は成功だったのか?」と語った
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ボーダフォン買収時に懸念していた4つの問題点
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「ボーダフォン買収は成功だったのか?」。8日に行なわれた決算説明会の冒頭で孫正義社長は、携帯事業参入を振り返った。2006年4月のボーダフォン買収時点では、「資金」「収益性」「ユーザー数」「ブランド力」という4点を懸念していたという。しかし、資金面では1兆4,500億円のリファイナンスを完了し、収益性では2007年3月期の営業利益が前年比1.8倍、ユーザー数でも年間純増数が85万人とボーダフォン時代の約4倍に達したほか、ブランド力でも2006年第3・4四半期のCM好感度調査で1位を獲得したと評価、順調なスタートダッシュを切れたとして「答えはイエスだった」と強調した。
「もし独自で携帯事業に参入していたら数年間は赤字が避けられなかった。Yahoo! BB開始時に味わったような大変な産みの苦しみを考えると、ボーダフォン買収は正しい選択だった」
携帯事業のARPUを高める戦略としては、「Yahoo! JAPAN」「Yahoo!動画」「Yahoo!オークション」などグループ企業のサービスを提供し、携帯電話の基本料だけでなくポータルサイトやコンテンツ分野でも収益を拡大するとした。「携帯電話が喋るためのマシンから、さまざまなコンテンツを楽しむためのデータマシンになる。この時代では、ソフトバンクがポジションを高める」(孫社長)。携帯事業のロードマップとしては、2006年度を初動期として位置づけており、5年後の成長期を経て、10年後には収益を拡大して収穫期を迎えたいとした。
グループ全体の収益についても、「Yahoo! BB」や「おとくライン」などのインフラだけでなく、グループが提供するさまざまなコンテンツ群からの収益が拡大すると訴えた。さらに、Yahoo! BBやおとくラインのネットワークと携帯事業のネットワークを統合して共通のプラットフォームを確保することにより、グループシナジーをさらに追求したいと語った。
このほか、8日の役員会議では、提携先である中国のインターネットオークション事業者「TaoBao」のCEOを務めるジャック・マー氏を、ソフトバンクの取締役に迎えることを、6月の株主総会に議案として提出することが決まったという。この人事について孫社長は、「中国は長い期間で見ると非常に大きなマーケット。中国戦略を進める上で、経営の一員として力を発揮してもらいたい」と期待を表わした。
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グループの総合力でAPRU向上を目指す
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現在のインフラ中心の収益から、コンテンツやポータルからの収益にシフトする
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関連情報
■URL
決算説明会
http://www.softbank.co.jp/presentation/results/index.html
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・ ソフトバンク四半期決算、経常利益は創業来最大の489億円(2007/02/08)
( 増田 覚 )
2007/05/08 21:11
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