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日本のPCソフトの違法コピー率は25%、中国では改善が進む


 ビジネスソフトウェアアライアンス(BSA)は15日、PCソフトの違法コピー状況に関する「第4回世界ソフトウェア違法コピー調査」の結果を公表した。2006年の日本の違法コピー率は25%、損害額は約2,140億円。全世界の違法コピー率は35%、損害額は約4兆8,000億円と推計している。

 BSAでは、米IDCに委託し世界各国のPCソフトの違法コピーの状況を調査。日本における2006年の違法コピー率は25%(前年比3ポイント減)と世界で3番目に低いものとなったが、損害額は17億8,100万ドル(約2,140億円)で世界ワースト5位。また、全世界での違法コピー率は3年連続で35%。損害額は400億ドル(約4兆8,000億円)としている。

 国別に見ると、違法コピー率の高い国は、アルメニア(95%)、モルドバ(94%)、アゼルバイジャン(94%)など。逆に違法コピー率の低い国は、米国(21%)、ニュージーランド(22%)、日本(25%)、デンマーク(25%)など。違法コピーによる損害額の多い国は、米国(72億8,900万ドル)、中国(54億2,900万ドル)、フランス(26億7,600万ドル)、ロシア(21億9,7000万ドル)などとなる。

 BSAでは、中国の違法コピー率はこの3年間で92%から82%に低下し、8億6,000万ドル(約1,000億円)以上の損害を回避できたと説明。BSAの会長兼CEOを務めるRobert Holleyman氏は、「中国のIT市場におけるPCの急成長を考えると、中国のソフトウェア違法コピー率がこのように継続的に低下していることは将来的に非常に楽しみだ」とコメントしている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.bsa.or.jp/press/release/2007/0515.html

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( 三柳英樹 )
2007/05/15 15:46

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