サンブリッジは、RSSのフィードをベースとした情報共有サービス「modiphi(モディファイ)」ベータ版を5月18日に公開した。個人・法人を問わずユーザー登録のみで無料で利用できる。
● hReviewとhCalendarベースのレビュー記事やイベント告知が可能に
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modiphi
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modiphiは、ブログやホームページなどを持たずにRSSフィードのみを生成して発行できるサービス。専用のクライアントソフトなどを使わずブラウザからRSSフィードを作成できる。作成するRSSのバージョンは2.0で、Atomの作成は対応していない。
作成するRSSにはMicroformatsベースのフォーマットデータを付与することも可能で、hCardのプロフィールデータ、hCalendarのカレンダー、地図データなどを付与可能。また、ポッドキャストにも対応しており、ファイルをmodiphiにアップロードしてポッドキャストのフォーマットで記述することで配信できる。
modiphiでクロールしているRSSのデータを引用する機能も用意。クロールするRSSフィードの数は約1,000程度で、modiphiにとって有益と思われる情報のみを収集しており、ブログのRSSなどはクロールの対象外だという。また、ユーザーが任意のRSSを登録して利用するといったRSSリーダー的な機能は備えていない。
検索機能はキーワードやカテゴリーのほか、Microformatsベースでの検索にも対応。サイトはAjaxを用いて画面遷移を極力省いているという。
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サイトを持たずにRSSフィードを作成できる
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ポッドキャストも対応
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住所データの付与画面
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プロフィール入力画面
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● Webとフィードは「別物だが共存する存在」
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サンブリッジ modiphi事業部の小川浩エグゼクティブプロデューサー
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サンブリッジ modiphi事業部の小川浩エグゼクティブプロデューサーは、「2003年頃までフィードはブログの普及とともに広がってきたが、今ではフィードはブログ以外のサービスにも広まっている」と指摘。情報伝達のトラフィックに関しても「時間をかけて高まっていき、検索などで再利用される」Webに対し、フィードは「発信した瞬間から価値が下がっていく」との考えを示し、「両者は別物であるが共存する存在」とした。
ブログとの違いに対して小川氏は、「ブログはさまざまな内容をカテゴリごとに書くが、RSSは1つだけ。読者はすべての記事ではなく特定のカテゴリだけを読みたい時もある」とし、modiphiであればカテゴリごとフィードを配信できると説明。また、自身のブログを例に挙げ、「ブログは人格的になっていて、1つの記事にアクセスが集中するとその記事に注目が集まり、他のカテゴリが書きにくくなる」とコメント。「mixiというSNSがあるのにTwitterのようなサービスが流行するということは、何かの制限によるニーズもあるだろう」との考えを示した。
ユーザーのターゲットは、「YouTubeなどは意外にITリテラシがそれほど高くないユーザーのほうがアクセスしている。読者層はそうした一般層がターゲット」とした上で、「当初はどうしてもリテラシが高い層になるだろう」とコメント。一般層をターゲットとしているために、フィードの名称はサービスに用いず、「mixiのようなとっつきやすさを出した」という。
ビジネスモデルとしてはメールマガジンや求人情報といった使われ方を想定するほか、「社内共有のCMSとしても役立つのではないか」。今後はmodiphiのシステム販売なども視野に入れており、「ビジネスモデルとして一番近いのはシックス・アパートのMovable Typeではないか」とした。
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フィードはブログ以外のさまざまなサービスでも活用
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Webとフィードの情報伝達トラフィックの違い
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サービス概念図
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カテゴリごとRSSを配信できる
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.sunbridge.com/news/press/2007/05/rss_modiphi.html
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・ feedpath、Microfomatsベースの記事テンプレート機能。検索機能も実装(2006/07/14)
( 甲斐祐樹 )
2007/05/18 20:12
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