EU、無線周波数の情報公開フォーマットを統一へ

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EU、無線周波数の情報公開フォーマットを統一へ

　欧州連合（EU）の執行機関である欧州委員会はこのほど、携帯電話用などに域内各国で使用されている無線周波数について、加盟国が提供すべき情報について統一したフォーマットと、そのレベルを統一する決定を出した。

　今回の決定は、現在、無線周波数が加盟各国でバラバラで設定され使用されていることから、複数の加盟国においてビジネスを展開しようとしたときに、その調整やそもそもどのような周波数が認められるのか一覧できず、障壁となっていることが指摘されていたことに応えるもの。

　すでに、携帯電話や無線インターネットなど無線周波数を用いたビジネスはEU内でも急成長している。今回、加盟国間の障壁を取り除くことによって、EU域内での無線ビジネスがさらに発展することが期待されている。

　今回のフォーマットなどの統一にあたって、欧州無線通信局の周波数情報システム（EFIS）を基礎に決定の内容を実現することになっている。EFISでは、すでに使用周波数や適用分野が統一されているが、無線インターフェイスに関する詳細な情報も提供するように義務づけられ、現在ライセンスされているユーザーの情報も提供することになっている。

　今回の決定は、統一欧州無線周波数指令（IP/05/1199）に基づくもので、今後もこの指令に基づく統一化が図られることになるようだ。

関連情報

■URL
　ニュースリリース（英文）
　 http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/07/677&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en

■関連記事
・ EU、日常デバイスが使う狭域無線やRFIDの周波数帯を統一へ（2006/12/18）

（ Gana Hiyoshi ）
2007/05/21 14:13

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