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愛媛県愛南町の情報流出は孫請け企業から、山口市のデータも流出


 愛媛県愛南町の住民情報がファイル交換ソフト「Winny」を通じて流出した問題で、同町は18日、漏洩が発覚した住民情報の合計が当時の全住民を含む14万2,843件に上ることを明らかにした。

 愛南町は、愛媛県南宇和郡の5町村(内海村、御荘町、城辺町、一本松町、西海町)が2004年10月に合併して誕生した。流出したのは、合併にあたって統合した電算システムのデータ移行業務のデータの一部で、約3年前のもの。

 愛南町では16日、城辺町と西海町の住民情報など4万1,940件が流出したと発表したが、18日には5町村の住民のほか死亡者や転出者など5万4,850人分の住民情報14万2,843件が流出したことが判明した。この中には、住民票コードや国民年金情報、老人保健情報、口座情報、選挙情報も含まれていた。21日からは、愛南町の職員全員で情報流出に関係する全世帯を訪問し、お詫びと説明を行なう。

 愛南町は2003年4月、電算システムのデータ移行業務を株式会社デンケンに委託、2004年10月に業務が完了していた。しかしデンケンでは、愛南町の承認を得ずに業務を山口県の株式会社山口電子計算センター(YCC)に再委託。この作業にあたっていた同センター北九州事務所の元女性職員がデータを自宅のPCに保存していたところ、Winnyを通じてウイルスに感染したと見られる。

 なお、YCCでは山口市(旧秋穂町)からも業務委託を受けており、住民税や所得額・控除額に関する情報1万2,972件などが流出したことがわかっている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(愛南町)
  http://www.town.ainan.ehime.jp/life/life_detail.php?lif_id=973
  ニュースリリース(山口市)
  http://www.city.yamaguchi.lg.jp/dannai/soshiki/soumu/soumu/kurashi/owabi.htm

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愛媛県愛南町、住民情報など4万1,940件がWinny流出(2007/05/16)


( 増田 覚 )
2007/05/21 14:24

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