総務省は22日、「平成18年度電気通信サービスモニターに対する第2回アンケート調査」の結果を公表した。今回の調査では、フィルタリングサービス、ユニバーサルサービス制度、携帯電話の番号ポータビリティ(MNP)についての認知状況や、インターネット接続サービスの利用状況などについてのデータを取りまとめている。
調査は2007年1月に、郵送によるアンケートを実施。全国の20歳以上の男女を対象として999人にアンケートを発送し、943人から回答を得た。
フィルタリングソフトについては、「よく知っている」が20.2%、「聞いたことはある」が45.9%。携帯電話の有害アクセス制限サービスについては、「よく知っている」が12.6%、「聞いたことはある」が53.3%で、認知度はいずれも65%程度となった。
一方、フィルタリングソフトの利用状況については、18歳未満の子供がいる回答者のうち「利用している」が11.7%、「子供がパソコンを使用するがフィルタリングソフトは利用していない」が44.4%、、「自宅にパソコンがない、子供には使用させていないなど、子供がインターネットに接続できる環境にない」が42.2%。
携帯電話の有害サイトアクセス制限サービスについては、18歳未満の子供がいる回答者のうち、「利用している」は4.2%、「子供が携帯電話を使用しているが、フィルタリングサービスは利用していない」が20.8%、「子供に携帯電話を持たせていないなど、子供が携帯電話からインターネットに接続できる環境にない」が73.8%という結果となった。
電話のユニバーサルサービス制度については、1番号あたり月額7円の費用負担について「よく知っている」が20.2%、「ある程度知っている」が30.6%で、認知している人の割合は約半数。「聞いたことはあるが知らない」(14.9%)、「知らない」(34.3%)の合計と拮抗している。
携帯電話の番号ポータビリティ(MNP)については、MNPを利用して携帯電話会社を変更したことがあるという回答は3.3%、MNP導入以前に携帯電話会社を変更したことがあるという回答は22.0%となった。利用している携帯電話会社についての最近1年間での印象の変化については、「端末のデザイン」「端末の機能・性能」「端末の種類の充実度」「通信エリア」といった項目で、「良くなった」「少し良くなった」とする回答の割合が高い。
加入しているインターネット接続回線は、NTT東西のフレッツ・ADSLが19.3%、Yahoo! BBが13.8%、NTT東西のBフレッツが12.9%など。これらの接続回線を選択した理由については、「利用料金が安いから」「常時接続が可能だから」といった回答が多い。現在加入しているISPは、Yahoo! BB(18.9%)、OCN(16.3%)、ぷらら(9.7%)、@nifty(7.0%)など。ISPの選択理由についても「利用料金が安いから」という回答が最も多く、2番目の理由としては「回線事業者を選ぶと利用できるISPも自ずと決まる形だったから」が多くあげられている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070522_6.html
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( 三柳英樹 )
2007/05/22 20:12
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