無線LANスポットネットワークの米Boingoは24日、無線LANスポットコミュニティを運営するスペインのFONとローミング契約を締結したと発表した。
この契約により、FONの無線LANスポットがすべてBoingoに登録されれば、新たに13万カ所が追加されることになり、Boingoからアクセスできるスポット数はほぼ倍増することになる。
Boingoは、世界各地に出張するビジネスマン向けの無線LANスポットネットワークとして知られ、現在、世界各地の150の無線LANスポット事業者とローミング契約を締結している。Boingoのアカウントを取得し、クライアントソフトウェアをインストールすると、Boingoのアカウントを入力するだけで、加盟している世界中の無線LANスポットを利用できるようになる。日本国内でも約5,000カ所以上が登録されている。
Boingoに登録されている無線LANスポットは、その性質上、商業地区またビジネスマン向けの場所に設置されていることが多い。今回契約を締結したFONの無線LANスポットは、これとは異なるだろう。FONは、ユーザーが契約しているブロードバンドの帯域幅を他のFONユーザーに提供する代わりに、FONユーザー自身も他のFONアクセスポイントを利用できるようにするという互助的なコミュニティだ。そのため、Boingoに既に登録されているスポットと補い合う形で、新たな場所のスポットを提供できる可能性がある。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.boingo.com/pr/pr157.php
■関連記事
・ 米Boingoに加盟するホットスポットが2,600カ所を超える(2003/08/28)
・ FONに1,000万ユーロの追加出資、日本の有料サービスは夏を予定(2007/03/29)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/05/25 13:27
- ページの先頭へ-
|