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Windows版「Safari 3」がアップデート、危険な脆弱性を3件修正


Windows用「Safari 3.0.1」ベータ版

「Apple Software Update」経由でもアップデートできる
 アップルは14日、Windows用の「Safari 3.0.1」ベータ版をリリースした。3件の脆弱性を修正している。同社ダウンロードサイトまたは「Apple Software Update」を通じて入手できる。Windows Vista/XPに対応する。

 今回修正された脆弱性は、リモートの攻撃者から任意のコマンドやスクリプトを実行される恐れのあるもの。仏FrSIRTでは危険度を、4段階中で最も高い“Critical”とレーティングしている。

 1件目(CVE-2007-3186)は、URLを処理する際の入力検証エラーが原因で発生するコマンドインジェクションの脆弱性。悪意のあるサイトを訪問すると、任意のコードを実行される恐れがある。なお、Mac OS X版のSafari 3ではブラウザが予期せず終了することはあるが、セキュリティ上の問題には至らないという。

 2件目(CVE-2007-3185)は、細工されたデータの処理時に発生する境界外メモリの読み込みエラーが原因。悪意あるサイトを訪問した際に、ブラウザが予期せず終了したり、任意のコードを実行される可能性がある。この問題は、Mac OS X版には影響しないという。

 3件目(CVE-2007-2391)は、クロスサイトスクリプティングの脆弱性だ。特定のJavaScriptオブジェクトを処理する際の競合状態に起因する。これもMac OS X版には影響しないという。

 アップルが米国時間の11日にリリースしたWindows版のSafari 3には、その直後から脆弱性の指摘が相次いでいた。一方、アップルが14日に発表したところによると、Windows版のSafari 3はリリース後、最初の48時間で100万ダウンロードを突破したという。


関連情報

URL
  ダウンロードサイト
  http://www.apple.com/jp/safari/
  Appleのセキュリティアドバイザリ(英文)
  http://lists.apple.com/archives/security-announce/2007/Jun/msg00000.html
  FrSIRTのセキュリティアドバイザリ(英文)
  http://www.frsirt.com/english/advisories/2007/2192
  100万ダウンロード突破についてのニュースリリース
  http://www.apple.com/jp/news/2007/jun/15safari1m.html

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( 永沢 茂 )
2007/06/15 19:19

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