米Googleは25日、「Google Apps」にIMAPサーバーからのメール移行ウィザード機能を追加したと発表した。
Google Appsは企業や学校などの組織向けサービスで、「Gmail」「Google Docs & Spreadsheets」「Google Calendar」「Google Talk」やスタートページなどの機能を無料で提供している。
今回追加された新機能は、組織が過去に利用してきたメールをGmailアカウントに簡単に移行するためのセルフサービスのウィザードだ。IMAPインターフェイスに対応しており、組織の管理者が既存のメールデータをIMAPサーバーから各ユーザーのGmailアカウントに安全に移行させることができる。
移行されたメッセージはスレッドごとに整理される。送受信者やメッセージの日付はオリジナルのまま表示され、ラベルごとに必要なフォルダに保存される。また、移行されたメッセージは、即座に検索対象にできる。
このメール移行機能が追加されたことによって、多くの組織がGoogle Appsを導入しやすくなり、過去のメールを有効に生かすことができるようになる。
メール移行機能は今回新しく追加された機能だが、これまでにもGoogle Appsには数多くの機能追加が行なわれてきた。例えば、Gmailでメールを作成する際に同僚のメールアドレスを別のサービスで検索する必要なく、「Choose from Contacts」リンクからすぐに選べるようになった。また、添付ファイルのサイズもGmailと同じくGoogle Appsでも20MBに増量されている。そのほかにGoogle Docs & Spreadsheetsでグラフ作成機能が追加されたほか、スタートページのGoogle Talkガジェットで複数のユーザーと同時にチャットできるようになった。さらに近日中に、Google Docs & Spreadsheetsのユーザーインターフェイスが改良され、数百のドキュメント管理しているユーザーにとって使いやすいようになることが明らかになっている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.google.com/intl/en/press/annc/apps_migration.html
Google Apps
http://www.google.com/a
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/06/26 11:25
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