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「これからは、Yahoo!がライバル」ニフティが駅看板で密かにアピール


@niftyのサイトに開設された「Y or N」ページ
 ニフティが東京都内の一部の駅で、「@nifty」の今後の方向性をアピールする看板広告を掲出した。「これからは、Yahoo!がライバルです。(社長談)」というキャッチコピーのもと、大きな文字で「Y or N」と描かれている。

 これは、ニフティがもともと保有していた都内3駅にある看板広告を貼り替えたもの。従来は光接続コースなどISPとしてのサービスを紹介していたが、今回、メッセージ性の強い広告に変更した。まず6月30日から東京メトロの赤坂見附駅に登場した後、7月7日からはJR東日本の新宿駅と品川駅にも掲出された。

 従来からのISP事業を基盤に、ブログをはじめとしたコミュニティサービスなど、インターネットを利活用する事業の積極展開も打ち出しているニフティだが、「Yahoo!がライバル」と宣言した意図は何なのか?

 ニフティ執行役員でコーポレートコミュニケーション室長兼サービスビジネス事業本部副本部長の津田正利氏は、「日本でインターネットの世界というと、普通はヤフーが思い浮かぶ。インターネット=ヤフーという認識が多くの人にあるのであれば、我々はISPだけではなく、もっと広い意味でインターネットの世界でいろいろなものを提供していきたい。そういう思いを込めている」と説明する。ただし、ライバルだからといってヤフーを倒そうというのではなく、「ヤフーさんの胸を借りますという意味」だという。

 今のところ、ニフティではこのキャッチフレーズを大々的に流しているわけではなく、前述の駅看板3カ所のほかには自社サイト上に広告ページを開設しているだけだ。しかも、@niftyのトップページからリンクはしているものの、「今のインターネットに満足している? Y or N」とだけ書かれたバナーのため、見過ごしてしまう人のほうが多いかもしれない。「気付く人は気付いてください」(津田氏)とスタンスだ。

 しかし、このページを実際に見ると、「胸を借りる」だけでは収まらないような意気込みを感じるものとなっている。「ナンバーワンという言葉に弱い」「日本のブランドには惹かれない」「今のインターネットに満足している」などの質問を投げ掛け、これに対してYes(Y)かNo(N)で答えるよう求めている。@niftyの「アバウトミー」とも連携しており、「みんなの答え」も参照可能だ。

 このほか、駅の看板広告の貼り替えの様子を収めた動画を「@nifty ビデオ共有β」を通じて公開しているほか、「@nifty 地図・地域ガイド」ではそれらの看板の場所も確認可能だ。

 津田氏は、「ふと見られると何だろうなと思われるかもしれないが、ニフティが新たな一歩を踏み出そうとしていること」と説明した。


関連情報

URL
  @nifty
  http://www.nifty.com/

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( 永沢 茂 )
2007/07/09 11:27

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