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ThinkFree てがるオフィスの特徴
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ソースネクストは9日、Web上でOfficeファイルを編集できる無料サービス「ThinkFree てがるオフィス」の日本語ベータ版を公開した。また、てがるオフィスで作成した文書を公開・検索できるコミュニティサイト「ThinkFree Docs てがるライブラリ」を開設、あわせて500点以上のオフィスソフト用文書テンプレートも公開した。
ThinkFree てがるオフィスは、専用ソフトをインストールすることなくワープロ・表計算・プレゼンテーションファイルをWeb上で作成できるサービス。Microsoft Officeとの互換性が特徴の1つで、Word、Excel、PowerPointのファイルを編集可能だ。5月14日に英語ベータ版として提供されていたが、今回、メイン画面や新規ファイル作成画面、ファイルの詳細確認画面、ファイルの共有機能画面、友人の招待機能画面が日本語化された。日本語による正式サービスは、9月に開始予定という。
● ワープロ・表計算用の文書テンプレート500点を公開
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ワープロ・表計算用の文書テンプレート500点を公開するコミュニティサイトを開設した
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コミュニティサイトでは表計算用テンプレート(納品書、発注書、請求書など)が55点、ワープロ用テンプレート(会社移転の挨拶、株主総会案内状、各種企画書など)が517点公開される
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ThinkFree Docs てがるライブラリで公開するファイルは、どのようなキーワードで検索されたいかを設定できる。ユーザーは、公開されているファイルに5段階の評価やコメントをつけられるほか、キーワード、評価順、アクセス順などから文書ファイルを検索できる。
テンプレートについては、エクスメディアとミロク情報サービスの協力で、表計算用テンプレート(納品書、発注書、請求書など)が55点、ワープロ用テンプレート(会社移転の挨拶、株主総会案内状、各種企画書など)が517点公開される。ユーザーは、これらのテンプレートを用いて、てがるオフィス上で文書ファイルを作成できる。
てがるオフィスのユーザー登録数は、現時点で約3万人。1年後に100万人のユーザー登録数を目指す。また、キャンペーンとして、7月9日から9月30日までに、てがるオフィスの紹介機能を使って、最も多く友人にユーザー登録してもらった人に対して、毎週3名に任天堂「Wii」をプレゼント。さらに、てがるオフィスに登録したユーザーの中から毎週1名に任天堂「DS」をプレゼントする。
● ネットカフェ向けにてがるオフィスをライセンス販売
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ソースネクストとテクノブラッドの提携概要
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このほか、インターネットカフェ向けシステムを販売するテクノブラッドと提携し、てがるオフィスのデスクトップ版をネットカフェ向けに9月1日からライセンス販売する。デスクトップ版は、通常Web上で提供する同サービスを、パソコンのローカル環境で使えるようにしたもの。Web版に比べて、操作のスピードが速いほか、ユーザーが登録不要で利用できる点が特徴という。
デスクトップ版のてがるオフィスのライセンス概要は、1店舗あたり1カ月6,000円。同一店舗内であれば、導入台数は無制限となっている。
日本複合カフェ協会の調べでは、2007年2月時点で全国のインターネットカフェは約2,817店舗。ソースネクスト執行役員の小嶋智彰氏によれば、これらの店舗には平均30台のパソコンが導入されているが、オフィスソフトがインストールされているのは5台にとどまるという。
「てがるオフィスのデスクトップ版は、低予算でオフィスソフトを導入できることが店舗側のメリット。また、利用者はユーザー登録不要でオフィスソフトを使えるため、ネットカフェでゲームだけでなく仕事もできる」(小嶋氏)。ソースネクストでは、1年間で1,000店舗への導入を目指すとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(ThinkFree てがるオフィス日本語ベータ版)
http://www.sourcenext.info/sp/press/070709_thinkfree.html
ニュースリリース(ThinkFree てがるオフィスデスクトップ版)
http://www.sourcenext.info/sp/press/070709_netcafe.html
■関連記事
・ ソースネクスト、Web上で利用できる無料のOfficeサービス「ThinkFree」(2007/05/14)
( 増田 覚 )
2007/07/09 16:06
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