米Googleは18日、AdWordsアカウントから新聞広告を出稿できる「Google Print Ads」を米国で開始したと発表した。
Google Print Adsは2006年11月に新聞50紙と少数の広告主を対象にテストが開始されていたが、今回、米国内のAdWordsアカウント利用者すべてに対して一般公開された。
Google Print Adsと提携している新聞社は、Hearst Newspapers、Gannett、The New York Times、The Seattle Times Company、Tribune Publishing、Washington Postなど、米国主要紙を含んでおり、現在225紙・約3,000万部の新聞に広告を出すことができるようになっている。
このGoogle Print Adsでは、Webから新聞広告を出稿できる。対象となる新聞を選択し、広告枠を選び、入札を行ない、実際の広告を出稿するという手順を踏む。新聞社は入札を受けてそれを受理するか拒絶するか判断し、場合によっては広告主と直接連絡を取る。Googleが広告料金の請求、支払いなどの決済を請け負う。
インターネットニュースサイトの台頭が著しいとはいえ、米国人にとって新聞は今でも重要な情報源となっている。米Scarborough Researchの調査によれば、米国上位50市場では、成人の4分の3が日刊紙あるいは日曜紙を読むことがわかっている。そのため、新聞に広告を出すことは地元顧客に対する効果的な広告手法となっている。
これについてGoogleのCEOであるEric Schmidt氏は、「Google Print Adsによって我々はより多くの広告主を新聞に連れていくことになり、これは最終的に読者、出版社、広告主に利益を与えることになるだろう」とコメントした。
Googleはインターネットのテキスト広告、ディスプレイ広告だけでなく、最近では動画に挿入する広告へとインターネットの広告分野を拡大する一方で、今回の新聞をはじめ、伝統的メディアであるラジオへの広告などの分野にも進出している。
関連情報
■URL
Google Print Ads(英文)
http://www.google.com/adwords/printads
ニュースリリース(英文)
http://www.google.com/intl/en/press/pressrel/20070718_printads.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/07/19 11:48
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