NTTレゾナントと三菱総合研究所が共同で提供する「gooリサーチ」は30日、企業のブロードバンド利用状況に関する調査結果を公表した。企業のインターネット接続回線は、ADSLからFTTHへの移行が進展しているという。
調査は2007年6月11日から18日にかけて、gooリサーチの登録モニターおよびgoo利用者から抽出した就業層15,628人を対象に実施。勤務先の従業員規模は、10人未満が20.7%、100人未満が23.4%、500人未満が18.4%、1,000人未満が8.3%、5,000人未満が4.0%、5,000人以上が15.2%。
企業におけるインターネット接続回線では、ADSLが31.2%で最も多く、2位はFTTHの25.6%だった。第1回調査(2006年2月)と比較すると、ADSLの割合が7.2ポイント減少し、FTTHの割合が7.3ポイント増加していることから、gooリサーチでは「ADSLからFTTHへの移行が進展している」と分析している。
また、テレビ会議専用端末、PCを利用したテレビ会議、動画メッセンジャー、携帯電話によるテレビ電話・テレビ会議を総称した「ビジュアルコミュニケーションシステム」の導入率は29.8%。この数値は、従業員規模が大きくなるほど導入率が高くなる傾向にあり、100人未満では15.8%に対し、1,000人以上では50.0%と半数に上った。
最も利用されているビジュアルコミュニケーションシステムとしては、テレビ会議専用端末で64.0%。以下は、インスタントメッセンジャーによる動画会話(21.0%)、携帯電話によるテレビ電話・テレビ会議(17.2%)と続いた。
用途については、「現場レベルでの打ち合わせ」が50.1%で半数以上を占めた。次いで、「幹部会議」(12.9%)、「勉強会・セミナー・研修」(12.8%)、「社内業務や社内情報システムの説明会」(7.3%)、「プレゼンテーション」(5.8%)、「顧客との会話」(5.3%)の順となった。
今後の利用動向は56.0%で、現在の倍近くに拡大する潜在性があるとしている。導入率と同様、従業員規模が大きい企業に勤務している人ほど利用意向が高い傾向にあり、1,000人以上の企業に勤務する人では68.3%が利用意向を示している。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://research.goo.ne.jp/Result/000523/index.html
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( 増田 覚 )
2007/07/30 17:47
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