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慶應義塾がSecond Lifeにキャンパス、日本で初めて大学の講義を公開


 学校法人慶應義塾と電通は31日、3Dバーチャルワールド「Second Life」内での共同研究を開始すると発表した。8月下旬にも「慶應義塾セカンドライフキャンパス」を開設し、遠隔教育などの実証実験を行なう。Second Life内で大学の正規科目の講義を公開するのは日本で初めてだという。

 慶應義塾セカンドライフキャンパスは、電通が8月にSecond Life内に開設する「バーチャル東京」内に設ける。当面は1つのSIMが慶應義塾大学SFC研究所に提供される。同キャンパスでは、慶應義塾がこれまでに取り組んできた遠隔授業の手法をベースに、新しい教育を模索していくという。当面は、「KEIO University SFC Global Campus」などで公開してきた講義の動画アーカイブを活用していく予定だ。

 研究テーマは、メタバース(仮想世界)における社会的・制度的課題やマーケティングでの可能性、技術面にも及ぶ。慶應義塾では、リンデンドルなどを用いて仮想経済のメカニズムや生活者の行動、法的・倫理的課題についても研究する。また、Linden Labとも連携しながら技術面についても研究するとしている。

 共同研究には、慶應義塾大学から村井純・環境情報学部教授、國領二郎・総合政策学部教授らが参加する。ただし、実際にセカンドライフキャンパスにおいて教授らのアバターによる講義を展開する計画は今のところないという。


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URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.keio.ac.jp/pressrelease/070731.pdf

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( 永沢 茂 )
2007/07/31 16:40

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