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Skypeの大規模障害、きっかけは“定例アップデート”後の再起動


 Skypeは20日、約2日間にわたって発生していたSkypeの大規模障害の原因を公式ブログで明らかにした。

 今回の大規模障害は、グリニッジ標準時の8月16日14時頃に同社公式ブログで公表された。ユーザーの多くがログインできない状況となったほか、さらにSkypeのソフトウェアのダウンロードが行なえない障害も一時的に発生していた。17日頃からはログインの成功率が向上して回復の兆しが見えはじめたが、全面復旧には至らず、18日11時になってようやくSkype公式ブログで復旧したことが発表された。

 Skypeでは当初、今回の障害の原因について「ソフトウェアの問題」とだけ発表していたため、原因についてはさまざまな憶測も呼んだ。これに対してSkype公式ブログでは、「この問題は、Skypeネットワークのソフトウェアのアルゴリズムにおける欠陥が原因で発生した」「今回のログイン障害は、水曜(15日)に行なわれたWebベースの支払いサービスのメンテナンスや、サイバー攻撃とは関係ない」などと説明。原因の詳細については、20日に報告するとしていた。

 20日付のSkype公式ブログでは、「今回の混乱は、Skypeユーザーのコンピュータが定例ソフトウェアアップデートを受け取った後に再起動したことにより、非常に短い時間内に世界中で大量リスタートが起こったことで始まった」と説明。その結果、Skypeのログインリクエストの集中がP2Pネットワークリソースの不足と連鎖して重大な影響を及ぼしたとしている。

 同ブログによれば、SkypeのP2Pネットワークでは通常、自律的な回復機能を備えているという。しかし、ネットワークリソースの分配アルゴリズムにバグがあり、その回復機能が迅速に作動するのを妨げていたことが、今回の障害によって明らかになったとしている。

 なお、Skypeでは、今回の障害が悪意のある攻撃によるものではなく、ユーザーのセキュリティが危険にさらされたわけでもないことを確認したとも伝えている。


関連情報

URL
  Skype公式ブログの該当記事(英文)
  http://heartbeat.skype.com/2007/08/what_happened_on_august_16.html
  Skype日本語ブログの該当記事
  http://share.skype.com/sites/ja/2007/08/20/what_happened_on_aug_16.html

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( 永沢 茂 )
2007/08/20 17:37

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