Skypeで2日間にわたって発生した大規模障害の原因について、米Microsoftは8月の月例セキュリティ更新プログラム(パッチ)との関連性を否定した。Microsoft Security Response Center(MSRC)の公式ブログにおいて20日付でコメントした。
Skypeは8月16日から18日にかけて発生した大規模障害について、同社公式ブログにおいて「Skypeネットワークのソフトウェアのアルゴリズムにおける欠陥が原因」と説明し、ソフトウェアのバグが見つかったことを明らかにしている。
ただし、20日付の公式ブログで障害発生までの経緯について、「今回の混乱は、世界中のSkypeユーザーのコンピュータが、Windows Updateを通じて定例パッチを受け取った後に再起動したことで、非常に短い時間内に大量にリスタートしたことが引き金になった」と記述。これを受けて、Microsoftに顧客から質問が寄せられているとして、月例パッチとの関連性についてコメントするに至った。
MSRC公式ブログによると、米国時間の8月14日火曜日にリリースされた8月の月例パッチは通常と特に変わった点はなく、「Skypeがブログで述べているように、問題はSkypeのソフトウェアのバグであり、火曜日のアップデート(月例パッチ)とは関係ない」としている。
実際、Microsoftには先週、Skypeから連絡があり、調査に協力したという。その結果、Microsoftの月例パッチによってもたらされた問題はないことを確認。また、自動更新によるアップデートの配信速度や容量、再起動に関しても、今回の月例パッチに特に変わった点がなかったことを確認したとしている。さらに、Microsoftがモニターしていた結果からも、月例パッチの配布がスムースに行なわれたことがわかっているとも述べている。
関連情報
■URL
Microsoft Security Response Center公式ブログの該当記事(英文)
http://blogs.technet.com/msrc/archive/2007/08/20/questions-about-last-tuesday-s-release-and-skype.aspx
Skype公式ブログの該当記事(英文)
http://heartbeat.skype.com/2007/08/what_happened_on_august_16.html
■関連記事
・ Skypeの大規模障害、きっかけは“定例アップデート”後の再起動(2007/08/20)
( 永沢 茂 )
2007/08/21 15:49
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