財団法人マルチメディア振興センター(FMMC)は10日、P2Pネットワーク技術の実証実験などを行なう「P2Pネットワーク実験協議会」を発足した。ISPやコンテンツ事業者の参加により今秋口からP2Pネットワークの実証実験を実施し、今後解決すべき課題の抽出などを行なう。
FMMCでは、高品質・大容量の映像コンテンツなどを配信する方法としてP2Pネットワーク技術は有効な手段だが、コンテンツ保護や課金、認証など検証すべき課題も多いとして、実証実験を行なうための協議会を発足。実証実験を通じて課題を抽出するとともに、社会的理解の促進や技術的測定などを行なう。
実験協議会には、インターネットイニシアティブ(IIJ)やソフトバンクBBなどの通信事業者のほか、日本ベリサインやBitTorrent、ドリームボートといった企業や、NHKなどのコンテンツ事業者が参加。今秋口から2009年3月末をめどに実証実験を行ない、利用者が安心して映像配信を受けられるための事業者としてのガイドラインを策定するとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.fmmc.or.jp/news/H73index.html
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・ NHKから見たP2Pの課題や期待など、総務省の作業部会報告(2007/06/15)
( 三柳英樹 )
2007/08/20 21:01
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