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「Google Docs & Spreadsheets」にフィード読み込み関数など追加


 Webベースのワープロ/スプレッドシートアプリケーション「Google Docs & Spreadsheets」において、新たにオートフィル機能と、HTMLファイルやRSSフィードを読み込むことができる関数が追加されたことが6日、明らかになった。いずれも日本語化されたサービスでも使用できる。

 オートフィル機能とは、スプレッドシートのセル内容によって自動的に内容を繰り返すことができる機能で、入力の手間を省くことができる。例えば3つのセルに「月曜日」「火曜日」「水曜日」と書き込み、3つのセルをシフトキーを押しながら選択した上で、右下に表示される四角い青い点をドラッグすると、オートフィル機能が曜日の規則性を自動的に発見し、残りの「木曜日」「金曜日」などを入力してくれる。この四角い青い点の上にカーソルが乗ると、カーソルが十字形に変わるので判別できる。

 ただし、セルの規則性をオートフィル機能が発見できない場合もある。その場合はWindowsとLinuxの場合はCtrlキー、Mac OSの場合はOptionキーを押しながら青い点をドラッグすることによって、「Google Sets」のデータを援用できる。Google Labsのいちサービスとして公開されているGoogle Setsには、さまざまな種類のデータの規則性が収められているため、複雑な言葉でも規則性を発見してオートフィルに適用できる可能性がある。


オートフィル機能の利用例。3つのセルをシフトキーを押しながら選択した上で、右下に表示される四角い青い点をドラッグする オートフィル機能が曜日の規則性を自動的に発見し、残りの「木曜日」「金曜日」などを入力してくれる

 今回、Google Docs & Spreadsheetsに追加されたもう1つの機能は、HTMLファイルやRSSフィードなど、外部にあるデータを読み込むことができる関数が追加されたことだ。対応しているファイルタイプはXML、HTML、CSV、TSV、RSSフィード、Atomフィードだ。

 例えば、ウィキペディアで「日本」の項目にある2つ目の表を表示したい場合、「=ImportHtml("http://ja.wikipedia.org/wiki/日本","table",2)」と入力すると、ウィキペディアに書かれている表データをスプレッドシートに表示できる。そのほかに、RSSやAtomフィードを読み込んで記事内容をセルに書き出すことなどができる。

 なお、この関数は1スプレッドシートあたり最高50回までしか使用できず、外部から読み込むことができるデータは公開されているデータでなければ動作しない。特に企業などでファイアウォールがある場合には注意が必要だ。


ウィキペディアの「日本」の項目にある2つ目の表を表示する関数の入力例 その関数の結果表示画面。表データがスプレッドシートに読み込まれて表示される

関連情報

URL
  Google Docs & Spreadsheetsの新機能について(英文)
  http://www.google.com/google-d-s/whatsnew.html
  オートフィル機能についての説明(英文)
  http://docs.google.com/support/spreadsheets/bin/answer.py?answer=75509&hl=en
  新関数の使い方についての説明(英文)
  http://docs.google.com/support/spreadsheets/bin/answer.py?answer=75507&hl=en

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/09/06 12:12

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