アロシステムと同社子会社のエムヴィケーは18日、顧客情報がファイル共有ソフトで流出した件についての調査状況を報告した。アロシステムが2,935人分、エムヴィケーが420人分で、顧客情報のほか、両社の従業員や取引先の従業員の情報も含まれていた。
アロシステムとエムヴィケーでは、両社の2003年6月から2005年4月までの顧客情報がファイル共有ソフトのネットワーク上に流出していることが12日までに判明したとして、14日付でこの事実を公表。テクニカルサポートのコールセンター業務を2006年まで委託していた業者の元社員から流出した可能性が高いとして、流出した経緯や流出した情報の内容について調査を進めていた。
今回の18日付の発表によると、流出元は業務委託先であるヴィソースジャパンの元社員のPCで、ウイルス感染により同PC内のデータが流出したという。これには、アロシステムとエムヴィケーの情報のほか、他社の情報やヴィソースジャパンの情報も含まれていたとしている。
アロシステムの情報で流出したのは、同社が展開する「パソコン工房」における通販顧客と企業顧客、取引先の従業員、アロシステムの従業員の個人情報が合計2,935人分。名前、住所、電話番号、ファックス番号、メールアドレス、会社名が含まれていたほか、金融機関の口座番号が含まれていたものも8人分あった。
エムヴィケーについては、同社が流通している商品のユーザーと販売店の担当者、エムヴィケー従業員の合計420人分。名前、住所、電話番号、ファックス番号、メールアドレス、会社名のほか、金融機関の口座番号も1人分含まれていた。
アロシステムとエムヴィケーでは、該当者に対して連絡作業を進める一方、流出元となったヴィソースジャパンの社内調査を要請している。今後、流出の経緯や再発防止策などについても追って発表していく予定だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.pc-koubou.jp/contents/company/ir/public/ir20070918.pdf
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・ PCショップ運営のアロシステム、顧客情報がファイル共有ソフトに流出(2007/09/14)
( 永沢 茂 )
2007/09/20 17:24
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